BUZZ RICKSON’S "Type M-1943 LINER, BUZZ RICKSON CLOTHING CORP."
裏地に保温性のあるアルパカウールパイルが使用されたM-1943フィールドジャケットのライナージャケットです。
M-1943フィールドジャケットは冬季に備え、防寒用ライナーを着用するレイヤーシステム(重ね着)をもつ最初のジャケットといわれ、M-43ジャケット以外に各種パーカーのライナーとしても着用されました。
このレイヤーシステムのM-43フィールドジャケットは、その後のジャケットの方向性を大きく変えていく程の影響力があリました。
採用された第二次大戦中ではこのライナーを単独で着用することは認められていなかったが、朝鮮戦争では旧式となったためか単体で着用されたことが写真に記録として残されています。
M-43で採用された組み合わせ式のレイヤーシステムは現在の民間アウトドア衣料においても多大な影響を与えたといわれています。
MADE IN JAPAN
M(38) 肩幅47.0cm 身幅57.0cm 着丈69.0cm 袖丈67.0cm
L(40) 肩幅48.0cm 身幅59.0cm 着丈70.0cm 袖丈69.0cm
BUZZ RICKSON'S
数々の傑作衣料の中でも、さらにその最高レベルに位置するのが"FLIGHT JACKET"であることに異論はないでしょう。飛行士の命を守るため、国の威信をかけ、莫大な開発費用と計り知れない数々の実験、そして膨大な労働力をもって究極のユニフォームは開発されました。時代の最先端素材と縫製技術、細部に至る知恵と工夫。飛行士達を夢中にした見栄えの良さ。このような"FLYING CLOTHING"の先進性と合理性は、現在においても民間衣料に多大な影響を与えています。
時は1993年、"FLIGHT JACKET"の歴史と誇りを追求する最強のブランドが誕生しました。"BUZZ RICKSON'S"。その復刻作業は、スペック、素材、フォルム、パーツに至るまで徹底的にこだわり、一着一着にクラフトマンシップを込め、本物だけが持つ魅力に肉迫します。映画「戦う翼」の劇中でスティーブ・マックィーンが演じる役名に由来する“BUZZ RICKSON'S”は1993年、大空に向けて飛び立ちました。
徹底的な素材分析がBUZZのブランドポリシー
BUZZ RICKSON'Sはフライトジャケットの真のレプリカを作ることを目指しています。そのため、現存するヴィンテージを徹底的に分析・研究しているのです。中でも素材、特に織布系素材の復元には力を入れています。まず当時の素材を、繊維構造や紡織方法に至るまで時間をかけて解明することから始めています。例えばナイロンであれば、赤外線を当てたときの変化を見る「赤外線分光分析」や、どのくらいの温度で溶けるかを見る「融点測定」などを行うことで、それが、何種類も存在するナイロンのうちのどれに当たるかを特定するわけです。こうして素材を特定できても、特に特殊な素材の場合、すでに生産されておらず、手に入らないことがわかり、そこで、その素材を自分たちで作ろうと試みたのです。ところが今度は、現在使われている紡織機では構造上作れないことが判明しました。そのため、古い紡織機を探し出し、壊れていたり調子が悪かったりする部分を分解・修理して、ようやく、思うような素材を織れるまでになったのです。