BUZZ RICKSON’S "U.S. ARMY, COATS, MACKINAW, O.D., Type M-1943, PW STENCIL, Size 38"
PANT
Workers K&T H MFG Co "Lot 802, Black Jeans OW, Size 31"
INNER
Jamieson's "PLAIN SADOLE CREW NECK SWEATER, MIX BLUE, Size 42"
BUZZ RICKSON’S "U.S. ARMY, COATS, MACKINAW, O.D., Type M-1943, PW STENCIL"
1940年代にアメリカ陸軍に支給された通称"ジープコート"といわれる防寒用コート、復刻M-1943マッキーノコートです。
フロントはダブルブレスト仕様、素材はシェルがコットンポプリン、ライナーはウール地とコットンのセパレートが特徴。
初期のマッキーノコートは厚手のコットンダック素材でしたが、生地が硬く、動き難い事から、より着心地の良いコットンポプリン素材に変更されました。
外観に置いても改良が進み、前身モデルのM-1942まではショールカラーでウエストベルト付きあったが、このM-1943から刻み目の入ったラペル襟に改良され、同時にウエストベルトも排除されました。
また、裏地に使用されるウールブランケットの肩と袖をコットンツイルで覆い、運動性と耐久性に置いても格段に向上。
終戦までにはマッキーノコートの呼び名は消え、ジープコートと呼ばれるようになったそうです。
フロント、バック、袖に入れられた"PW"のステンシルプリントはPRISONER OF WARの略で捕虜を意味しています。戦争時は戦争捕虜の作業着として代用していました。
MATERIAL : Cotton Poplin
LINING : 26 oz. Wool Blanket
BUTTON : Mil Specs Urea
LABEL : Buzz Rickson Sportswear Inc.
MADE IN JAPAN
38 肩幅46.0cm 身幅59.0cm 着丈85.0cm 袖丈65.0cm
40 肩幅48.0cm 身幅62.0cm 着丈67.0cm 袖丈66.0cm
BUZZ RICKSON'S
数々の傑作衣料の中でも、さらにその最高レベルに位置するのが"FLIGHT JACKET"であることに異論はないでしょう。飛行士の命を守るため、国の威信をかけ、莫大な開発費用と計り知れない数々の実験、そして膨大な労働力をもって究極のユニフォームは開発されました。時代の最先端素材と縫製技術、細部に至る知恵と工夫。飛行士達を夢中にした見栄えの良さ。このような"FLYING CLOTHING"の先進性と合理性は、現在においても民間衣料に多大な影響を与えています。
時は1993年、"FLIGHT JACKET"の歴史と誇りを追求する最強のブランドが誕生しました。"BUZZ RICKSON'S"。その復刻作業は、スペック、素材、フォルム、パーツに至るまで徹底的にこだわり、一着一着にクラフトマンシップを込め、本物だけが持つ魅力に肉迫します。映画「戦う翼」の劇中でスティーブ・マックィーンが演じる役名に由来する“BUZZ RICKSON'S”は1993年、大空に向けて飛び立ちました。
徹底的な素材分析がBUZZのブランドポリシー
BUZZ RICKSON'Sはフライトジャケットの真のレプリカを作ることを目指しています。そのため、現存するヴィンテージを徹底的に分析・研究しているのです。中でも素材、特に織布系素材の復元には力を入れています。まず当時の素材を、繊維構造や紡織方法に至るまで時間をかけて解明することから始めています。例えばナイロンであれば、赤外線を当てたときの変化を見る「赤外線分光分析」や、どのくらいの温度で溶けるかを見る「融点測定」などを行うことで、それが、何種類も存在するナイロンのうちのどれに当たるかを特定するわけです。こうして素材を特定できても、特に特殊な素材の場合、すでに生産されておらず、手に入らないことがわかり、そこで、その素材を自分たちで作ろうと試みたのです。ところが今度は、現在使われている紡織機では構造上作れないことが判明しました。そのため、古い紡織機を探し出し、壊れていたり調子が悪かったりする部分を分解・修理して、ようやく、思うような素材を織れるまでになったのです。