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Workers K&T H MFG Co "Denim Jacket, Buckle Back, 13.75 Oz, Right Hand Indigo Denim, American Cotton 100%"
Gジャン、我ながらWORKERSの最近の型紙はよくできていると思います。
襟型は213風、四角い襟。着ると、襟先がワイドスプレッド気味になる。落ち気味の肩、袖丈は長すぎず。丈も60センチ近辺で長すぎず、短すぎず。自分でも、21FWに作っ た針無しシンチの一枚を良く着ています。が、針無しシンチを作ったら次は針シンチも作りたくなってしまいました。

ただ「シンチ変えました」では面白くない。ならばと、古いデニムジャケットの仕様を混ぜボタンは一回り小さい物を。ボタンの足も新しく少し丸みがあるもの。リベットはつぶし。つぶすための道具を新しく、つぶした跡、点が出るタイプ。

デニム、WORKERSオリジナル、米綿100％の13.75オンス。
フラップ裏は厚み軽減＆ちょっと遊びで抜染生地。

精密な「何年モデル」は他のメーカーさんが作られているのでWORKERSは「古い色々な年代の仕様を混ぜて」「いかにも1900年代中期以前のデニムジャケット」を感じる一枚にしました。

Gジャン、春・秋はアウター。Tシャツやシャツはもちろん、ハイネックのような少しドレスな物と合わせてもカジュアルなGジャンとテイストが違って面白い。冬はインナーにも使えますが、針シンチにご注意ください。シンチベルトを切ってしまうのも手です。
縮みの激しい生地なのでOW/タンブラー乾燥して縮ませてからのお届けになります。


襟型の元ネタはいわゆる末期のファーストではなく213。長方形の型紙で、身頃に取り付けてボタンを閉めると羽襟が水平に近い開きになるのが特徴。
この若干イタリアンカラー的な襟が私は好きなのです。中にボタンダウンシャツのような、角度のついた襟のシャツを着た時も襟の角度が一緒に成らない。



今回新しく使った丸みのある二本爪の足。メッキがワンウォッシュで少しはがれています。


襟のミミ使い。四角いパターンだからできるミミ使い。折っていないので厚みも減らす事が出来て私は好きな仕様ですが、裁断でミミを絶対使わないといけない。結果、一着当たりの生地必要量が増えてしまいます。


新しく作った小ぶりのWORKERS刻印入りドーナツボタン。古いデニムジャケットで見られる小ぶりボタンをデザインとして取り入れてみると・・・ブラック系のうっすら塗装でボタンがさらに小ぶりに見える。またなぜか、クラシックな雰囲気にも見える。
私自身「何年モデルの再現」とかよりも「あの何年モデルはなぜ他の年代とは違った雰囲気に見えるのだろう？」が気になります。それが、ちょっとした部品の大きさや仕上げ、パターン、縫製。そこにあれば、それを真似してみて、その雰囲気が出れば良いなと思い、細かな仕様にこだわる時があります。そんなうちの一つが今回の小ボタンです。



フロント、腰帯もミミ使い。これも薄く作れてすっきりする反面、一着あたりの生地メーターが・・・Gジャンが高くなる理由です。




胸ポケットは大きめかつフラップが丸みのデザイン。フラップ裏はWORKERSで以前作った抜染生地。本来は、厚み軽減で薄手デニムが使われるところを、WORKERSらしい生地で。
フラップのステッチ、最初はもう少しへたくそに縫ってもらいましたが、どうにもわざとらしい。このデニムジャケット縫ってる工場さんはとにかく綺麗に縫える人なので、最後は「もう普通に綺麗に縫ってください、その方が工場のらしさが出て良いです」ということになりました。



補強リベットは頭をつぶしています。きちっとつぶれるかわかるドット付き。


わきの下の互い違い。ここもやはり厚み軽減。本来、袖ぐりの巻き、脇の巻きが合わさり16枚の厚みになってしまう部分。ビンテージはここをずらし「ちゃって」うまい事厚み軽減したり、縫い目がばっちりあって「しまって」結果、縫いこめなくて裏が切り端が出てたりすることもあります。
WORKERSではパターンの段階でずらすように袖・身頃を作って厚み軽減しています。


背面。広めのヨーク。身頃に縦にゆとりのタックが入る。G-1でいうアクションプリーツと考え方は同じです。




今回はまた針シンチを使ってみました。危ないのでシンチベルト自体切ってしまうのもありです。


二枚袖とヨーク、ここも縫い目が合わないようパターンで調整。

素材 13.75オンス・アメリカンコットン100％・右綾生機デニム
附属 新デザイン・小ドーナツボタン/針シンチ
縫製 総綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
サイズ38 肩幅46.0cm 身幅54.0cm 着丈61.0cm 袖丈59.5cm
サイズ40 肩幅47.0cm 身幅58.0cm 着丈62.0cm 袖丈60.5cm

Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。