Workers "W&G Vest, Heavy Ventile, Navy, Size 38"
T-SHIRT
Workers "Running Cat T, Ecru, Size M"
JACKET
Workers K&T H MFG Co "USN Shirt Jacket, 6 oz Ecru Denim, Size 38"
PANT
BUZZ RICKSON'S "TROUSERS, MEN'S, COTTON WIND RESISTANT POPLIN, OLIVE GREEN, ARMY SHADE 107, Size XL"
HAT
BUZZ RICKSON’S "HAT, WORKING, DENIM (M-37 Denim Hat)"
Workers K&T H MFG Co "W&G Vest, Heavy Ventile, Navy"
Willis & Geiger モチーフのベスト。W&G 要素はポケットのデザイン。
左胸にマチ付きポケット。オートマチックハンドガンのマガジンぐらい入りそうな縦長。
これも機能というよりはデザイン。他のポケットはマチではなくタックで厚みのあるものを収納できるように。
身頃はCruiser Vest を発展させフロントの一部が二重に。物はフロント三日月からも、内ポケット状になった上方向から入れられる作り。
素材は平織りベンタイル。
40 番糸を2 本撚り20 番相当に。これを高密度に平織り。さらに、生地染+ 撥水加工。
生地の織りだけで撥水性を持たせるというのは難しく、撥水樹脂での加工がされています。
この加工は使い込むと機能が弱まるので、その時はアイロンで表面を整えるとある程度撥水性が復活します。
個人的に、ベストがいつまで作れるのか不安。問題はコスト。確かに、ポケットがやたら多く工程が多い。
簡単そうに見えて袖ぐりの3つ巻きも職人芸が要る。おいそれと、今まで作ってもらっている工場さんから他に依頼することも出来ない。
工賃アップでそれが賃上げにつながり、世の中の好循環の一助になりたいと私も思います。
一方で、高すぎたらそれはどんなに物が良くたってエンドユーザー様が手を出せなくなり消滅する。
アメリカで製造業が衰退した原因なので不安です。
同じ道をたどらないと良いのですが。いつまでもあると思うな親とメーカー。今のうちにどうぞ。
製品はNW、洗い無し。高密度で防縮加工もしっかり入っている生地なので洗濯による縮みはほとんどありません。
フロントのVは深すぎず、浅すぎず。シャツを着ても、丸首のカットソー系を着ても合うように。
W&G風のふざけたネーム。やっぱり、洋服作るならこういう部分では遊びたいのです。品質はちゃんとしたいですが。
今回は下にVENTILE専用ネームを。これも、ダイワボウさんが用意してくれたVENTILEネームがあまりにそっけなかったので、了承もらって作ってしまった物です。
右胸、タック入りのフラップポケット。
左胸は縦長のマチポケット。上部にマチがあり、下に行くにしたがってマチが消えていく仕様。
地味に縫うのが難しい、袖ぐりの三巻。本来、寸法が合わないものを無理やり引っ張って三巻します。そのため、このような縄状のヒキツレが起きます。本来、綺麗に縫う「洋裁」的世界ではNGですが、あえてそんな仕様でやってしまうのも、ビンテージのアメリカ製衣類で見た仕様です。そのため、あえてこの仕様を取っています。
腰、タック+フラップの大型ポケットを左右に。
フロントの開口部から物が入ります。前身頃の裏だけ裏地がついているので、そこに物が落ちるポケット。
先ほどの前三日月部分の裏は大型の裏地兼内ポケット。上端は口があいているのでここから物を出し入れすることもできます。
身頃の始末の仕方の参考にした古着はこの部分は巻き縫い。その後、袖ぐりは無理やり三巻。厚みがありすぎて、一部「パンク」と呼ばれる断ち切りが見えてしまっている状態でした。
それはWORKERSの品質基準ではNG。でも、袖ぐりに見返し(別布)はつけたくない。そこで思いついたのが、肩の縫い代を倒して、そこを隠すように薄い布を当てる始末。結果、ステッチの入り具合がいかにも「機能性重視の服」のようでもあり、表に出るステッチがデザインにもなる。我ながら、良い仕様だと思います。
素材 6.5オンス・コットン100%・ベンタイル
附属 樹脂ボタン
縫製 ポリエステルスパン糸
MADE IN JAPAN
38 肩幅37cm 身幅54.0cm 着丈63.0cm
40 肩幅38cm 身幅58.0cm 着丈64.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。