Workers K&T H MFG Co "Maple Leaf Jacket, Grey Flannel"
Maple Leaf Jacket、今年の型紙も袖はひねりが少なく若干太い。中にシャツ+ セーターが着られる。さらに、丈が以前に比べれば少し長く、フロントの左右へのカッタウェイ(丸く逃げていく)が弱い。フロント、長方形の角を丸く落としたような形で、着ると縦長に見える。
私自身、今までひいてきたジャケットはとにかく丸みが強かったのですが、もう少し60年代っぽい、シャープで直線的なシルエットを目指しています。大きくフィット感は変えなくても、ちょっとした部分のラインを変えるだけで見た目の雰囲気が大きく変わるのはジャケットの面白いところ。
ウール生地はMaple Leaf Jacket とセットアップ。フランネルは8 オンス程度。裏地があるので、 この程度のオンスでもかなり暖かい。紡毛(短繊維を除いていない、ツイードでも使われる糸)なので、秋冬用。Trousersとセットアップ。スーツとして着るもよし、ばらして着るもよし。
三つボタン、段返り。広すぎないラペル。高すぎないゴージ線。だから、ものすごく寒い時などはフラワーホールを閉じて着ることもギリギリできます。
胸は直線的な箱ポケット。
フラワーホールは穴が開いていて、逆側に止めるボタンもあり。襟は芯止めのステッチ。
三つボタン・段返りなので三つボタンの一番上はホールがあいてこそいれどあくまで飾り。
今年のジャケットで一番わかりやすいのがフロントのライン。21FWは長方形の角を落としたようなシルエット。このおかげで、着た時に縦長に見える。
袖裏はキュプラ。袖口に開きは無しで飾りボタンなので、袖丈直しにだしても比較的安価に済みます。
身頃裏地は滑りの良いコットン生地。左右に量玉縁ポケット。玉縁の周りはオールドブルックスのようなダブルステッチ始末。デザイン的でもあり、また、袋布や玉縁布の落ち着きは確実に良くなる。デザインと機能が両立した仕様。
アメトラと言えばのセンターフックベント。フックには機能的な意味は全くなく、一説には作っているテーラーさんが自分の腕前を見せる為フックにしたとも言われています。
端の額縁始末もWORKERSではフックベントやりだしてから変えていない仕様。見えないのですが、綺麗に作りたいのです。
素材 ウール96%・ナイロン4%・9.7オンス・パターンツイード(生地幅なりの目付で500g)
身頃裏地:綿100%・ツイル
袖裏地:キュプラ100%
附属 樹脂ボタン
縫製 ポリエステルスパン糸
MADE IN JAPAN
38 肩幅46.0cm 身幅54.0cm 着丈71.0cm 袖丈62.0cm
40 肩幅47.5cm 身幅58.0cm 着丈73.0cm 袖丈63.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。