KEONI OF HAWAII by KEN THE FLATTOP "SUN SURF SPECIAL EDITION, GOLD FISH BOWL"
世界を舞台に活躍するピンストライパー・KEN THE FLATTOP氏が書き下ろしたKEONI OF HAWAIIのアロハシャツです。
「モチーフのあるデザインをピンストライプで表現するのが好きだったこと。また海外のイベントに参加する過程で自分のアイデンティティとして和の要素が強いことを感じ、金魚や鯉などをモチーフにすることが多くなりました。そのなかでも金魚は種類が多く、その動きの美しさをこれまでも様々な形で描いてきましたが、今回は『自分の描いた金魚をアロハシャツの上で泳がせてみたい』という想いを表現しました。」
こう語るのはピンストライパー、ケン・ザ・フラットトップ。
金魚が泳ぐ情景をピンストライプで表現する。これが平面的な表現のみならば、他のアーティストにも可能なことかもしれない。
しかし、見た者に金魚たちの躍動感まで感じさせるとなると、それは全く異なる次元となってくる。
ブラシで引いた「線」のみの装飾で「立体の動き」を表現するため、いくつもの線を交差させて描かれた金魚。
一本一本の線はすべて上下の重なりが決められており、それによって立体感と躍動感を表現しているのである。さらには、その複雑な交差をあえて「抜染」でプリント。
アーティストのこだわりをサンサーフが熟練の技術で昇華させた作品。
こちらの商品はケオニ・オブ・ハワイ専用の箱に入れてお届けします。
サンサーフが作るハワイアンシャツは世界でも有数で柄に合わせたココナッツや竹、貝ボタン、胸ポケットの柄合わせなどなどはもちろんの事、「人絹」と呼ばれ、 植物を原料とする天然由来の繊維であるレーヨンの織り方たプリントの発色の良さ、扱いずらい素材の縫製など、長年の研究に裏打ちされたアロハシャツは素晴らしい仕上がりです。
※洗濯の際はクリーニング店にご相談下さい。
作品名 : "GOLD FISH BOWL"
作者 : KEN THE FLATTOP
素材 : レーヨンフジエット
プリント : 抜染プリント
デザインパターン : オールオーバー・パターン
附属 : ココナッツボタン
MADE IN JAPAN
M 肩幅46cm 身幅57cm 着丈67.5cm 袖丈22cm
L 肩幅49cm 身幅60cm 着丈70.5cm 袖丈23cm
XL 肩幅52cm 身幅63cm 着丈72.5cm 袖丈24cm
KEONI OF HAWAII(ケオニ・オブ・ハワイ)とは?
1996年、我々サンサーフはハワイの服飾史に名を残す伝説のテキスタイルデザイナー「ジョン・メイグス」が存命していることを知る。
早速、現地を訪問すると、彼の手元には1940年代に描いた未発表の作品が存在。
そのデザイン画をもとに、幻の作品群は「ケオニ・オブ・ハワイ」の名で製品化され、ジョン・メイグスもアロハシャツのデザインを再開。
新たなデザインも描き下ろし、ブランドを支えてくれた。
しかし、高齢のため年々負担が大きくなり、2001年以降は彼の志に共感するアーティストが作品を手掛けるようになる。
「アロハシャツをハワイと日本の架け橋に」というジョン・メイグスの想いを受け継ぎ、20年以上にわたって展開してきた同ブランド。東洋エンタープライズ55周年という節目の今年、ブランドの原点に立ち返ったコンセプトの作品をリリースする。
SUN SURF(サンサーフ)とは、アロハシャツの黄金時代とされる1930〜50年代にかけて作られた「ヴィンテージ」と呼ばれる貴重なアロハシャツを生地からプリント、各部のディテールまで妥協なく再現し、現代に蘇らせているブランドである。
サンサーフの歴史は深く、時をさかのぼること1950年代。
ハワイの発展に呼応するかのようにアロハシャツも最盛期を迎えていたが、ハワイには捺染の設備が無かったことからプリント生地はアメリカ本土もしくは日本へと発注されていた。
当時、輸出・輸入業を手掛けていた港商商会(東洋エンタープライズ社の前身)はスカジャンをはじめアロハシャツやボーリングシャツなどを米軍ベースへ納入。
アロハシャツに関しては「ファッションマート」というブランドラベルを付け作製していた。
現在ヴィンテージとして扱われているアロハシャツを実に60年前、実際にハワイへ輸出していたのである。
その後、港商商会はベトナム戦争の終結とともに「東洋エンタープライズ」と名を変え、日本国内向けの商品をスタート。
そして1970年代、アロハシャツブランド「サンサーフ」を誕生させた。
設立当初から輸出・輸入業に携わりアメリカの文化に慣れ親しんでいた同社だけに、アメリカンヴィンテージの魅力の虜となったことは当然と言えるだろう。
1980年代に入ると本格的にヴィンテージアロハシャツを意識した物作りを始めるが、その魅力を再現することはそう容易い作業ではなかった。
特にアロハシャツの最大の魅力である「色」、つまり絵柄の発色の良さは、現代のプリント方法では当時の風合いがまるで出せず、味気ないものとなってしまう。
そこで、資料として収集した数千着にもおよぶヴィンテージアロハシャツを分析。
その結果をもとに、当時のプリントを再現できる工場を探す作業からスタートしたのである。
また素材についても、ヴィンテージと同じ風合いを持ったレーヨンは流通していないため、糸の紡績から織りの強弱まで着手したSUN SURFオリジナルの生地を作製。
さらには身頃に現れる絵柄の配置にまでこだわり、現在主流の生地幅では柄出しが合わないことから当時の生地幅に合わせて布地を織り上げ、シャツに仕立てている。
そして縫製。伸縮性があり滑りやすいレーヨン生地は、裁断や縫製に非常に高い技術を要する。
作品によっては、ポケットや身頃までも柄合わせを行うなど、そのこだわりは細部まで抜かりない。
ヴィンテージに見られる縫製仕様を再現し、貝・ココナッツ・竹など多種多様な素材のボタンを使い分け、柄の構図から配色に至るまで日々研究を重ねている。
このような地道な作業からひとつひとつ答えを導き出し、そこから生まれたノウハウを生かしてサンサーフのアロハシャツは作られているのだ。
今や希少で入手困難なヴィンテージアロハシャツ。
その魅力を時とともに風化させず、より多くの人々に楽しんでいただけるよう、サンサーフは数多くの名作を現代に蘇らせ続けている。