Workers K&T H MFG Co "Lounge Jacket, Cotton Serge, Grey"
PANT Workers K&T H MFG Co "Officer Trousers, Slim, Type 2, Cotton Serge, Grey, Size 32"
SHIRT Workers K&T H MFG Co "Lot 20, Classic BD, White Supima Oxford, Size 15.5”
TIE Workers K&T H MFG Co “Hand Tailoared Tie 2014”
Tie Clip Workers K&T H MFG Co "Tie Clip, Stripe"
GLASSES 60-70s CRISS OPTICAL MFG"PRISONNER FRAME, Brown"
Workers K&T H MFG Co "Lounge Jacket, Cotton Serge, Grey"
毎年好評のLounge Jacket。
背裏は無く、大見返しを肩線で止めています。表地がある程度厚く・重みもあるしっかりし た素材なので、より軽く仕上がる仕様にしています。素材は10オンスクラスのコットンサージ。コットンなのにウール風の生地。17FWでは12-3オンスクラスのものを使い、がっしりしてよかったのですがチノパンの仕様にはちょっと分厚くてきれいに仕上がりづらい部分がありました。そこで、18FWでは糸を少しだけ細くして新たに10オンスクラスに作り直しました。糸に「トップ杢」という、ワタの段階で色をつけて混ぜてから作った糸を使っています。この糸が、綿なのにウール風に見える色を作り出しているのですがお値段がどうしても普通の糸より高いのです。ちなみに、チノは最初に生成りの糸で生地を織り、生地に成ってからさらし(漂白)して染める生地染(こちらのほうが安価)。この点がチノとの価格差になります。
コーディネートはシンプルに。ジーンズはもちろん、色の合わせさえ気をつければ、Officer Trousers、Lot 819 今期のパンツどれにも合わせられます。はずしで合わせるならばベーカーパンツにネイビーや、コーデュロイを合わせるのも。インナーはシャツが基本ですが、寒くなればそこに FC Knit(8月) やCardigan を重ねて。FC Knit Heavy Weight(9月) の ようなカットソー1 枚の上に合わせてもOK。さらにアウターに風を防ぐMountain Jacket やBal Collar Coat を着れば真冬まで対応可能。
アイロンが苦でなければネットに入れて家庭洗濯可能。洗う毎に巻き縫い部分に適度にパッカリングが 出てこなれた風 合いに成っていきます。同じジャケットでもMaple Leaf Trousers よりはラフに、カバーオール的な巻縫いを多用してい るので気楽に着ることができます。休みの日のカジュアルでジャケットは着ないな・・・といった方に、まず最初に合わせてもらいたくて毎シーズン作っています。
製品はOW済です。
ジャケット for everyone, everydayを目指しているWORKERSのLounge Jacket。
新品の時はちょっとご飯食べに行ったり、出かける時に。着古してきたらそうして、日々のデイリーウェアに。
素材はネイビーチノ。光沢感があり、いわゆる定番素材。でも埃がつきやすいので、コロコロを使いましょう。
同じ綿でもホコリが目立たないのがピケ。色もベージュなので、なお目立たない。真夏以外通年着られる厚みも魅力。
太畝コーデュロイは秋冬限定。コーデュロイだけは袖裏あり。
最後、コットンサージは18FW新たに作った生地。17FWで好評だったサージを1ランク薄く、他のチノと同じ10オンス程度に。左綾で、右綾に比べ表面がしなやかなのが特徴。一見ウールのように見えるコットン生地。
今回、写真はネクタイで決めてみましたがネクタイ無もOK。セーターや、18FWでいえばFC Knitのような「ニット風カットソー」も良く似合います。
トップのボタンホールは実際に使えるよう穴が開いています。
襟裏にはシンプルに、襟腰あたりに芯止めステッチを入れています。
胸ポケットは樽型。Lounge Jacketは、どこかワークジャケット的な強固な作りなのでカン止めも入れています。
でも、ジャケットらしさを忘れない仕様がここ。前端ステッチをここで切ります。矢印から上はラペル(見返し)側が表目に、矢印から下は身頃側が表目になるよう、ここで一度切って、それぞれの側から縫います。
そもそも、縫い目には表目・裏目があり、表目の方が綺麗、裏は沈み込んだようになります。ジーンズなどは、あえて裏目を出す部分をあったりするのが、縫製の面白い部分ですが、ジャケットの場合、ここを続けて縫おうとすると、基本、ラペル側が表目、身頃が裏目に成ってしまいます。そこで、返り線下で一度ステッチを切って、それぞれ別側から縫うのです。
偉そうに言ってますが・・・私も昔は知りませんでした。専門学校でも教えてくれず。ジャケットのオーダーをお願いした時に教えてもらいました。WORKERSでジャケットを作るようになり、最初の頃はどうしてもシャツの延長線上。そこで、もっとジャケットらしさを出すにはどうしたらよいか考えました。古着で昔のブルックス、現行品もアメリカ製からイタリア製、いろいろ買いました。それだけで飽き足らず、オーダーで作ると既製服とどうちがうのだろう?と思い、二着作ってもらいました。すごく手の込んだハンド部分は正直、学べるところは中々無いのがオーダー服なのですが、こういったちょっとしたディテールに「ジャケットらしさ」があります。それを取り入れて「カジュアルなのだけどジャケットらしさがある」のがWORKERSのジャケットだと思います。
袖山部分の倒しステッチ。ここはやはり入れた方が収まりが良くなります。
身頃は大見返し、見返しの端は巻き縫いの縫い目線に止めています。
一点、量産への変更点。サンプルは→部分、袋の中に「向こう布」という表生地がはってありますが、量産はこれが無しに。袋布がちらっと見える仕様になります。
以前はこの部分、薄く仕上げるため向こう布をつけていなかったのですが、最近は見栄えを考えて向こう布ありにしていました。
ところが、今回のピケ・サージで表に向こう布が響く。厚み部分がいかにも「ポケットが中にありますよ!」という感じで見えてしまいました。そこで、ポケットの向こう布をまた無くし、薄く仕上げる方法に変更します。
見返しは肩線にとめています。以前は、この先に小さな三日月状の背裏をつけていたのですが着脱ぎするときにどうしてもひっくり返りそうに成ることがありました。寸法を少し小さくつくり、アイロンをしっかり当てればそのひっくり返りも止まったのですが、よりデイリーウェアとして楽に着ることを考え、背裏は無くしました。
ポケットは脇の縫い目に乗ります。この脇の縫い目を無くしてダーツにする方法もあるのですが、ある意味、この縫い目がWORKERSらしさでもあるので毎回、悩みながらも残している仕様です。
フロントのカッタウェイ、脇に対しての弧を描くラインはきつすぎないように。ここがきついと、どうしてもクラシックに見えすぎるので。袖は軽く、前振り。これもバナナのようにきつすぎると、吊っていて見栄えが良くても着た時に、人間の腕のカーブと合わなくなってかえって着づらいので。バランスを考えて、毎回型紙の微調整をしています。
袖口は単純に三巻なので、長ければ裾上げの要領で直せますが、チノはちょっと縫い跡が残るのであまりお勧めしません。サージ、コーデュロイは跡が残りづらいです。
ワンウォッシュ製品, MADE IN JAPAN
素材 10.5オンス・コットン100%・サージ
縫製 綿糸
38 肩幅43.0cm 身幅54.0cm 着丈70.0cm 袖丈62.0cm
40 肩幅45.0cm 身幅57.0cm 着丈72.0cm 袖丈64.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。