Workers K&T H MFG Co "Sleeping Open Front Shirt, Black Chambray"
この数年作り続けてきたSleeping Shirt。元ネタはパジャマ風の仕様、軍物らしきプルオーバー風シャツ。オリジナルは生地が起毛していたり、袖丈が妙に短くとても太い筒状だったり、確かにパジャマっぽい。そのあたりをシャツとして着やすい生地、普通の袖丈、開きをつけて・・・と工夫したのが今までのSleeping Shirt。
今回、さらにアレンジでプルオーバーをフロント開きに変更しました。
開き仕様は、プルオーバーをそのまままっすぐ下まで開けた状態。なので、フロント裏を見ると独特な縫い代の取り方 しています。ヨーロッパ系古着である「なんでこんな縫い方したのだろう?」的な仕様。そこから生まれる独特な生地の 厚み感を再現してみたかったからです。胸ポケも追加。シャツとしての機能性を重視。
意外と手配が大変なのがユリア(尿素)樹脂ボタン。この色・形・寸法が無く別注しました。尿素ボタンは特注すると何千と出来上がってくるので一生作れるぐらいあったのですが、おかげ様でよく売れてまた次のロットを作りました。
ただ、また数千のロット、かつ納期が半年近く・・・今の日本で物作りをしようとすると半年、一年単位で材料手配を始
めないと納期通りに物が作れない厳しい状況を身をもって感じました。
素材、ブラックシャンブレーは5.5 オンス程、通年着られるシャツの厚み。
ミリタリー風のネーム。首回りは細めのパイピング。ここがバンドカラーと違うところ。バンドカラーは細いながらも襟がついているが、Sleeping Shirtは身頃の首回りを身頃と同じ生地でくるんでいる。
中に着たヘインズの赤ラベルがチラっと見えるぐらい。WORKERSでは、この「新品ヘインズを着た時にどのぐらいシャツなり上に着たものから見えるか」を基準にして型紙を作っています。
見えすぎてもダメ、でもシャツの首がつまり過ぎて見えないのも首がしまって苦しく見える。寸法=型紙である程度「このぐらい」というのは予測できるのですが、最後はモデルに着せてみて「新品のヘインズ」と合わせて確認します。伸びちゃったヘインズじゃだめなのです。新品、ここが大事です。
肩はステッチあり、袖ぐりは巻縫い。裏を見ると二本、チェーンステッチが走っています。身頃・袖でお互いの生地を巻き込みながら縫うので「巻縫い」。カーブを縫うのはなかなか難しいのです。
胸ポケットは6角。参考にしたオリジナルには無かったのですが、使い勝手を考えポケットを追加。形を考えたとき、全体のプリミティブな雰囲気に合わせると、手先の技術が要る樽型よりシンプルに作れる角型だろうと。かといって四角はあまりにもシンプルすぎるので6角かな・・・といったようにデザインしました。
素材 5.5オンス・コットン100%・シャンブレー
附属 ユリアボタン
縫製 ポリエステルスパン糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
M 肩幅48.0cm 身幅57.0cm 着丈74.0cm 袖丈61.0cm
L 肩幅49.0cm 身幅60.0cm 着丈76.0cm 袖丈62.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。