Workers K&T H MFG Co "Baker Pants, Trace MIL-838-D, Surfer Dyed BK, Size S"
JACKET
Workers K&T H MFG Co "W&G Jacket, 40/2 High Density Poplin, Olive, Size 38"
HOODIE
RIDING HIGH "EMBROIDERY PARKA, MUSTARD, Size L"
HAT
BUZZ RICKSON’S "HAT, WORKING, DENIM (M-37 Denim Hat)"
Workers K&T H MFG Co "Baker Pants, Trace MIL-838-D, Surfer Dyed BK"
WORKERS のベーカーは、10数年前、MIL-T-838D の未洗い製品の各部寸法を取って元型を作りました。が、長年修正を繰り返し、結果、オリジナルとはちょっと雰囲気が違ってきている。ここでもう一度基本に立ち返り、オリジナルのシルエットを取り直しました。
以前は解体まではしないでシルエットを取りましたが、今回は完全に半分解してシルエッ トを抜き出そう！という企画です。
分解のコンセプトはやはり、「半分解展」でおなじみの長谷川君から。彼の展示を見て、久しぶりに「そうだよ、昔は自分だって解体しまくってたじゃないか！」と初期衝動にかられ。彼がまだ学生時代に、 WORKERSのお店（昔倉敷にありました）に来てくれて。その時、一緒に来たS君は今でもWORKERSのモデルを務めてくれています。あの当時、私のやってることに興味を持ってくれていた二人に今は教えてもらったり、手伝ってもらったり。WORKERS、続けてきて良かった！と思う瞬間です。
シルエットはMIL-T-838Dをトレースしたもの。太い裾、広いワタリ、深めのまた上。いわゆる「軍パン」のシルエット。
素材、Surfer DyeのODとBlackは、MIL-T-838D の個体とMIL-C-10296J という生地のスペックを見て作った いわゆる「ベーカーに使われる目の粗いバックサテン。」
製品はOW済です。
今回、型紙を取り直すために使ったMIL-T-838Dという個体。正式には 「Trousers, MENS, Cotton, Sateen」。誰が呼んだか「ベーカーパンツ」。
解体した前・後、ところどころに補助線が見えると思います。生地自体、裁断・縫製でゆがみもあるので完全にこれと同じに取ってしまうのは難しいのですが、出来る限り精密に。でも、明らかに歪んでいる部分は微修正しながら型紙を取ります。各部の寸法 を測っては、CADに入力。その後、数パーツに分けて出力して、紙と現物を重ね合わせながら微調整・修正をして型紙にします。
解体してわかることは型紙だけでなく、各部の「縫い代の入り具合」や「切り込みの入れ方」があります。これがとても大事で、縫い代の入り具合はパターンに落とし込みます。具体的には縫う人が「あらよっと」で縫いこんだり、浅くしたりして対応してしまった部分をあくまで「上がり線と均等な縫い代」に置き換えていく。要するに、昔のパターンでそのままでは縫いにくい部分を現物合わせで修正していくのです。
ブラックも硫化。これも激しく色落ちしていく。
上がTrace MIL-838-D、下がSlim。また上の深さが違うのでボタンの個数が違う。
比翼は見返しにカンドメで止める。古いトラウザーズの仕様を、ステッチではなくカンヌキでやるあたりがミリタリーウェアらしい。
バックには一目でフィット感のわかるペーパーラベル。
ボタンを閉めてちょうどよくヒップにゆとりが生まれるシルエット。サイズに悩んだら大きめを選んでください。
2本針で縫った角々に出る糸のワタリ、通称「チョウチョ」。現代では、二本針ミシンに針停止という、片方の針を止める機構があるので、このチョウチョを出さない縫い方もできますが、あえて出してもらってます。ある意味、ビンテージ以上に綺麗に出てるのが、現代的ではありますが。
腰裏流し込みのサイズネーム兼ブランドネーム。
素材 10オンス・コットン100％ 硫化染めバックサテン
附属 尿素ボタン
縫製 スパン糸
MADE IN JAPAN
S ウエスト85.0�� 股上(前34.0cm,後44.0cm) レングス79.0cm ワタリ幅36.0cm スソ幅25.0cm
M ウエスト90.0�� 股上(前34.5cm,後44.7cm) レングス79.0cm ワタリ幅37.5cm スソ幅25.0cm
※ウエストのボタンを閉めると、片方2センチづづ、合計4センチ程度小さくなります
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
