Workers K&T H MFG Co "Modified BD, BB-OX, White"
WORKRS定番、でも素材が変わり続けるボタンダウン。BB-OXは・・・言えません。言えませんが、そうBBなんです。こちらは4.8オンスでD-OXより薄め。D-OXよりは皺が目立つ素材なので、あえて皺を残してカジュアルに着るもよし、がっちりアイロンしてきれい目に着るのもあり。着用写真は、着用寸前に襟はがっちりアイロンしています。身頃はアイロンしてから二か月ほどハンガーに吊っていた状態。冬用に厚手が良いか、通年着られる薄手が良いかお選びください。
ModifiedFit、この10年程のシルエットの流れを数値化して研究、導き出しました。2000年代、タイトフィッティングから始まり2019年、最近は少しルーズなフィットが流れ。
これら、時代に求められるシルエットに加え、本来の「シャツとしての機能性」「日本人の体形に合う寸法」を考えて各部の寸法・曲線を型紙に落とし込みました。
身頃、フィット感はあるけれどもピタピタでは無い。肩幅も落ちすぎず、入りすぎず。着丈は裾を出しても・入れても着られる72-3センチ程を中心に。
袖ぐりのカマ(縦方向の寸法)自体はある程度寸法があり、窮屈さは無い。でも肘から先をわずかに細くしてすっきりと。その分、袖がまくりづらくなるので、袖口の開きは深めにとる・・・といったように、論理的に考えて型紙をひいています。
デザイン的なシャツでは無く、設計的なシャツとでもいうのでしょうか。型紙を自分でひくからこそ、こういう作り方の品番もあるのです。
製品はOW済です。
そして、こちらは「BB-OX」。なぜBBなのかは想像してください。アイロンをかけないと、ちょっと皺が目立ちます。
羽襟がRを描いて綺麗なロールになっているのを確認できます。
こちらはBB-OX。撮影寸前にもう一度スチーム+からアイロンでがっちりシワを伸ばしています。皺というよりは、襟の後ろ。ここが長く吊っているとへにゃっとなるので、そこを補正した感じ。羽襟の中の芯はボタンホールの強度を考え永久接着ですが、ガチガチの硬い芯ではありません。
ちなみに良く「水溶性の芯」と言われますが、あれは、生地と芯を止めている糊が水溶性ではがれるという意味で、芯自体が水溶性で溶けるという訳ではありません。その糊が水溶性の芯を以前は使っていましたが、織が粗いオックスだとどうしてもボタンホールがすっぽ抜けることがある。そこで、入っているかほとんどわからない、でも非常に強い永久接着の芯を最近はオックスに使っています。
肩はステッチ無し。誰が呼んだか「コンストラクションヨーク」。
変に「高級品はこれだ!」みたいに売り文句として使われることもありますが、単純にステッチ無しなのでドレスウェア的なシャツには似つかわしい仕様。
ポケットはBDの定番、樽型。
樹脂製のボタン。BB的にはバッテン付けですが、そこはあえて二の字にしています。
「でなくてはならない」に囚われて、本末転倒になりたくないからです。
前立ては乗せ前立て。WORKERS支給の多本針環縫いミシンで縫っています。やはり、この運針、この針数とばっちりセッティングされたミシンでこういう部分は縫いたいところ。
袖口の開きは少し長め。袖をまくりやすい。
背面ヨーク。後身頃との継ぎ目もステッチは無し。後ろ身頃中心にはたっぷりアクションプリーツが入り、腕を動かしたときに突っ張らないよう、身頃にゆとりをつけてくれています。
素材 4.8オンス・コットン100%・オックス
附属 対衝撃プラボタン
縫製 主要部綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
14.5 肩幅44.0cm 身幅52.0cm 着丈73.0cm 袖丈61.0cm
15.5 肩幅45.0cm 身幅55.0cm 着丈74.0cm 袖丈62.0cm
16.5 肩幅46.0cm 身幅59.0cm 着丈75.0cm 袖丈63.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。