Workers K&T H MFG Co "Champion Shirt, Brown Covert, Size 15.5"
PANT
Workers K&T H MFG Co "Officer Trousers, Slim-Fit, Type 2, USMC Khaki, Size 32"
CAP
HIGHLAND 2000 "BOB CAP, CABLE, MOLE"
GLASSES
GI GLASSES "Birth Control Glasses, Black, 70s Dead Stock,With Clear Lens"
Workers K&T H MFG Co "Champion Shirt, Brown Covert"
WORKERSの考える「最高のワークシャツ」。
1928年、J.W.Championなる人が出願した特許のイラストを元に作りました。
前立て、袖口の4本針環縫い。肩、袖ぐり、補強布をつける3本環縫い。
2枚の袖をはぎ合わせる細幅の2本針環縫い。
そして通気孔(ベンチレーションホール・菊穴)は約100年前のシンガー、99W67で開けています。
ミシン紹介/本菊穴ミシン Singer 99W67
すべて、品質・ 量産性を考え揃えられた設備によって、結果的に作られたデザインと言えます。
素材はCovertも黒は通称「ごま塩」と呼ばれるビンテージでおなじみの生地をBrownで。シャンブレーよりも固く、着こんで柔らかくなって着心地が良くなっていくいわゆる「育つ」生地。
ネームはReliance 社のMilton F Goodman シャツを元にしたデザイン。BIGYANK ブランドで有名なReliance Mfg Co。
ワー クシャツ業界では、数々の特徴的なポケットや仕様を開発したパイオニア。その創業者、Milton F Goodman の名を冠したシャツが20 世紀初頭に作られていました。
ワークウェア、特に古いワークシャツの歴史を調べる中でReliance 社がワークシャツに社運をかけた理由、想いを感じました。さらに、今もニューヨークに住むMilton F Goodman の子孫と出会ったことも私にとってこのシャツが特別である理由です。お送りする製品はワンウォッシュ済です。
私にとってワークシャツの王様、菊穴・環縫いをふんだんに使ったChampion Shirtを久しぶりに作りました。
J.W.Championの特許についてはこちらをご覧ください・・・
細めの台襟+チンストラップ。羽襟は襟先、大きすぎないように。
ネームはJ.W.Championではなく、
Milton F Goodman Shirtからデザインを得ています。Milton F Goodman、そう、Reliance社の創業者です。
ただ、中身の文言は変えていてWORKERSの商標登録をした日にしています。WORKERS、なんと商標登録しているのです。
台襟のボタン。チンストラップ、一説には「しっかり止められるように」とか「風を防ぐ」とか言われていますが、私の予測は
・ボタンが一つ取れても使える
・首がきつい時はストラップの先を身頃の中心のボタンに留めれば首の寸法がゆるくなるではないかと思います。
肩、袖ぐり、フロントの三日月型補強布、すべてトリプルステッチの環縫いで縫われています。
左胸のメタルボタン。ボタンワークス謹製!
地味に、私のパターンがさえる部分。わきの下の縫い目をずらして、一か所に厚みが集中しないようにしています。
袖口もラッパ(金具)+多本針ミシンで縫う、ある意味「超量産向き」仕様。
でも、意外と縫うのが難しい&セッティングが大変。100年前のように、同じ糸をかけ、ひたすら毎日、同じ素材を縫うのであれば向くのでしょうが、こんにちのように
「50枚はこの素材でこの糸、次の50枚は糸を変えて・・・」となると、結局セッティングの手間が大変なのです。大変なのですが、こういう昔のアメリカ的縫い方で作られた製品に魅力を感じてしまうのも事実なので、このChampion Shirtでは取り入れている仕様です。
今回は、ひし形の意匠が入った尿素ボタン。
フロント、上前、下前ともに多本針環縫いミシン。下前のチューブ状にスレキを当てるラッパ、昔これの縫い方がわからないで苦心しました。最初は、誰も「前立て縫いの多本針」があるのを教えてくれなかったので。昔は使っていたようですが、近年はパターンや仕様を考える人が「コバから何ミリ」といったステッチの指示をします。そうなると、金具だ、多本針ミシンだでセッティングが合わない。結局、前立て縫いミシンは使われなくなり、工場の奥底で眠っていたのでした。
今でこそ、やれワークウェアだ、多本針前立てだ、カンスぺだ・・・と言われますが、ほんの10年ほど前はミシン持ってる工場ですらそんな状況だったのです。
ただ、その時最初に見つけたのがカンスぺだったのは幸いでした。(1/4インチで針が入るカンスぺの多本)使いやすい。のちにユニオンスペシャルのほぼ同型ミシンも見つけたのですが(私が勤めてたカマダさん、本当にミシンはなんでもある&持ってる本人が持ってる事を忘れているおおらかな工場です)、ルーパーを前に引き出す機構が無いので糸替えがとても大変で結局量産では使いませんでした。
脇マチ仕様。コースアウトした環縫いは切ってカンヌキで止めています。
背面、曲線型のヨークにここも通気口。
素材 5.5オンス・シャンブレー・コットン100%
附属 尿素ボタン・メタルボタン
縫製 総綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
洗い後のサイズ
サイズ14.5 肩幅43.0cm 身幅50.0cm 着丈74.0cm 袖丈61.5cm
サイズ15.5 肩幅44.0cm 身幅53.0cm 着丈75.0cm 袖丈62.0cm
サイズ16.5 肩幅45.5cm 身幅57.0cm 着丈76.0cm 袖丈63.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。