Workers K&T H MFG Co "Modified BD , D-OX, Navy"
ベーシックなボタンダウン。
Modified FitはWORKERSの定番で適度にフィット感のある現代的なシルエット。でも決して小さすぎる、ぴたぴたでは無く、必要なゆとりはあります。
襟は現代的小襟ではなく、あくまで「フルロール」の出る8.5センチの羽襟。首のボタンを締めた状態ではぺったりとしたボタンダウン位置。首ボタンを開けて初めてゆったりとしたロールが出ます。
D-OX、今から10年近く前、某Dリバーがクローズ！という時にデッドの1枚を買って解体し、糸番手・打ち込みを調べ作った物。タテは40番の二本引き揃えに対し、ヨコが16番の双糸。16番を二本よって8番クラス、かなり太い糸で織ったヘビーオックス。オンスも6.5オンス程。秋冬に、厚手のオックス。洗って、着こんで徐々に柔らかく。
今回使ったD-OX。糸が太く、織りがざっくりしているのでホール部分がどうしても長年使っているとすっぽ抜けることがあります。そこで、すっぽ抜けに強い特殊な芯に変更しました。表面から見ても入っているかわからない程度の芯ですが、とにかく強い。ホール部分を手で抜こうとしてもまず抜けません。
製品はOW済みです。
台襟+羽襟。羽襟は現代の感覚からすると長い・大きい物。これを平らに置いた状態ではペッタリと成る位置にボタンをつける。ネクタイをしめたり、台襟のボタンをあけて着ると綺麗なロールになります。
羽襟がRを描いて綺麗なロールになっているのを確認できます。
簡単そうに見えて、分厚いオックスの羽襟先に綺麗にホールをあけるのは中々難しい。生地の重なり具合が羽襟先と、実際ホールがあく位置で極端に違うためです。
ミシンの押さえ金、その押さえ金の周りにある工夫をして綺麗にあけてもらっています。（工場さんは見せてくれますが、一応内緒です）
肩はステッチ無し。誰が呼んだか「コンストラクションヨーク」。
変に「高級品はこれだ！」みたいに売り文句として使われることもありますが、単純にステッチ無しなのでドレスウェア的なシャツには似つかわしい仕様。
ポケットはBDの定番、樽型。
ボタンはプラスチック。昔は貝を使ったこともあるのですが、某アメリカンシャツメーカーの現社長が雑誌で
「耐衝撃プラスチックボタンを1960年代以降は・・・」といったインタビューがあり、それ以来、この年代のシャツを目標に作るときはプラスチックボタンを使っています。
一見、貝のようなぎらっとした、少し小さ目のボタン。
フロントはチューブ状に生地をあて、環縫いでたたく乗せ前立て。
袖口の開きは少し長め。袖をまくりやすい。
バック中心にたっぷりタックが入る。これで体が動いた時には、生地が十分あって吊らない。いわゆる「アクションプリーツ」と同じような機能。
ミリタリーのM-41やG-1だと左右にあるものが真ん中に1本である感覚。
素材 6.5オンス・コットン100％・オックスフォード
附属 対衝撃プラボタン
縫製 綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
サイズ14.5 肩幅44.0cm 身幅52.0cm 着丈72.0cm 袖丈61.0cm
サイズ15.5 肩幅45.0cm 身幅55.0cm 着丈73.0cm 袖丈62.0cm
サイズ16.5 肩幅46.0cm 身幅59.0cm 着丈74.0cm 袖丈63.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
