Workers K&T H MFG Co "USN Cotton Sweater, Faded Black"
毎年好評のUSN Cotton Sweater シリーズ。
新色のFaded Black。色が褪せたブラックを最初から狙って染めています。真っ黒だと、ちょっとカジュアルというよりDCっぽく見えるので、少しだけ色褪せて。Gジャンや、12月末に登場予定のL-2Bと合わせても。
身頃は極厚の天竺。編み組織自体はT シャツと同じ「天竺」ですが、極太糸を何本も編み針に突っ込んで編むことで、スウェットやセーターのような厚みに。がっしり、しっかりした生地ですが、ちょっとしっ かりしすぎなので昨年から仕上げで少しもみ込み柔らかく。これもやりすぎると、柔らかくなりすぎるので加減して。
今年のUSN Cotton Sweater は実はUSN よりイギリスのミリタリーセーターに引っ張られています。映画「ダンケルク」を 見ていて飛行機乗りが着ているロールネックのセーター。首のリブ、段々がある「針抜き」と呼ばれるもの。袖口に使っ ている目の細かいリブが「総針」。それより針抜きは少し緩い。首回りにゆとりを持たせたかったのもあり、首リブは針抜きに変更しました。
シャツの上はもちろん、コットンなのでチクチクしないのでTシャツの上に1枚でも着て頂けます。
※注意:太い糸の綿糸を天竺編みをカット(切って)ソー(縫い合わせ)しています。ウールに比べ、綿は糸の繊維の絡み具合が少ないため、着用はじめは若干、その裁ち端部分から綿クズが落ちます。洗濯を繰り返すことで、ワタ落ちは軽減します。製品の特性としてご理解いただきご注文ください。
映画「ダンケルク」を見ていて、スピットファイヤ乗りが着ていたロールネックのセーター。あれに引っ張られて、今年は首回りに針抜きのリブを使いました。
でも形はロールネックにしないで、元ネタのUSNのゴブセーター風にモックネック。
首リブはいわゆる「針抜き」で段のあるもの。袖口に使った「総針」と呼ばれる段の無いリブよりも若干ゆるい。そも緩さが首が閉まった感じがしない。でもその分、寸法は若干締め気味に作らないとゆるゆるになってしまう。
カットソーのパターンを作るときに一番気を付けるのが「頭は通るよう伸びる、でも着た後は首に沿う」事。単純に身頃の首回りの寸法だけでなく、首のリブにどの程度のキックバック(戻りがある素材)を使うか?縫い方はバインダーなのか、つけ襟なのか?つけ襟なら、身頃とリブの差寸はどの程度つけるのか?
経験則を活かしながらも、やはりサンプルを何回も作り検討します。私は、新型を作るときは身頃全体を作る前に、まず首回りだけ作って頭が通り、首に沿う、思った形状になっているか確認してから全体のサンプル作りに入るようにしています。
後ろネックの脇側にタテハギあり。このタテハギは中に入って見えませんが、ゴロゴロしないようになるべく薄く。
後ろ中心襟首に、ミリタリー風のサイズネーム。
袖口・裾はリブでフィット。目が違い、袖口は「総針」を二重に折って袖につける。一方、裾は一枚の状態で「針抜き」リブを身頃につけています。
腰回りは薄くして、よりセーターらしく。袖口はスウェット風に着脱ぎが楽かつ、ゆるくならないように二重に。
裾リブのつなぎ合わせ、突端はカンヌキで補強。
裏から。縫い合わせた身頃・リブは「マタギ」と呼ぶ、扁平縫いで縫い合わせが平らになるようつぶしています。二度縫っているので強度もばっちり。
素材 身頃:コットン100%・16番双糸・引き揃え・4番クラス、14オンス天竺
リブ:コットン100%・横編み付属
縫製 スパン糸/ 一部ウーリー糸
MADE IN JAPAN
M 肩幅48.0cm 身幅52.0cm 着丈67.0cm 袖丈63.0cm
L 肩幅48.0cm 身幅57.0cm 着丈67.0cm 袖丈63.0cm
XL 肩幅48.0cm 身幅62.0cm 着丈67.0cm 袖丈63.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。