Workers K&T H MFG Co "Officer Trousers Slim, Type 3, Brown Chino"
おなじみ、古今様々なチノパンを混ぜて作ったWorkers Officer Trousersの新作Type 3。
シルエットは7月登場のSlim フィットと同じ。では何が違うか?縫い方と工場が違います。
ジャケットと同じ工場で内股・脇ともにインターロック(地縫いしながら一緒にロックもかける)で縫っています。
割りがType1、巻き(ダブルステッチ)がType2に対して、インターロックがType 3。
チノを7月のType 2 と生地色を変えてラインナップ。同じシルエットでもハギ合わせ部分の縫い方・工場が変わるとこんなに表情が変わります。Type 2 がカジュアルな、あの古着で見たようなちょっと捻じれた雰囲気に対して、 Type 3 は「ザ・トラウザーズ」という綺麗な仕上がり。
優劣ではなく、縫い方が違うと同じパターンでも表情が全く違う良い例。
Slim Fit は膝から裾にかけてすっきりと。18 センチ前後の裾幅で、 これ以上細くするとテーパードになってしまうギリギリ「Slim Fit」と言える寸法。ダーツを斜めに取ることで、分量をたくさん取れます。これにより、Slimでありながら、ヒップ周りは適度な丸みを持った穿きやすく綺麗なシルエットを作り出しています。
フロント、また上は以前より1.5センチほど深く。21FWから作っているシルエット。
フロントはボタンフライ。
斜め切り替えに玉縁ポケット。サンプルはステッチが無いですが、ここは量産ではステッチありに変更します。やはりステッチが合った方が落ち着きが良いので。
背面、斜めに切った長めのダーツ。長い距離があるから、たっぷりダーツを取ってもえくぼのように成らない。自然な丸みを出せます。
人間が穿くとよくわかる。体は思った以上にへこんだり、丸く飛び出したりしている部分があります。それをダーツやタック使って処理するのがパターンのポイント。
現代のストレッチ性がある生地を使ってしまえば、そういうダーツやタックといった工夫よりもデザイン性重視で型紙は作れます。が、私自身はそういう生地の機能性でえいや!ではなく、昔ながらのパターンにしろ、縫い方にしろ。工夫して、それが結果デザインになっているような服が好きです。
ループは全体で7本つけています。サイズ直しをするときは、後ろ中心のループを取ってしまっても機能としては大丈夫です。
脇・内股のインターロック部分。内または倒しのステッチも入れています。
素材 10.5オンス・コットン100%・チノクロス
附属 樹脂ボタン
縫製 主要部綿糸・一部強度の必要な部分地縫いにスパン糸
MADE IN JAPAN
30 ウエスト79.0cm 股上(前28.0cm,後39.8cm) レングス80.0cm ワタリ幅31.0cm スソ幅17.5cm
32 ウエスト84.0cm 股上(前29.0cm,後41.0cm) レングス80.0cm ワタリ幅32.0cm スソ幅18.0cm
34 ウエスト89.0cm 股上(前29.5cm,後41.7cm) レングス80.0cm ワタリ幅33.5cm スソ幅18.5cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。