Workers K&T H MFG Co "Fatigue Jacket, Sateen, OD"
久しぶりに登場のファティーグジャケット。今回は、ボタンが露出しない、いわゆる「2nd Type 以降」がモデル。
肩のエポレットも無いあたりは3rd以降。ポケットの作りやパターンは参考にした古着にできる限り忠実に。でも、袖口は あのマチがついた変わった作りではなく、普通に袖がまくれる開きありに変更。
背面のヨーク/ ウェスト調節ボタンも無し。ヨーク無しは肩先など、生地が重なる部分でゴリゴリしないように。着心地重視で仕様を考えています。
素材のサテン。いずれも「バットダイ」や「建染め」と呼ばれる硫化染めと比べると色落ちがしにくい。色落ちがしにくいのになぜ上の服はアタリが出ているのか?これは、「白化」でこすれた部分だけがある程度色落ちしているからです。こすれていない部分は色が濃く残るので、結果、硫化の全体が色落ちするよりも メリハリがついた激しい表情になります。
サテン、しなやかな9.5オンス程。バックサテンとして裏面を使うか悩みましたが、表面の表情も捨てがたく。今回は表サテン面で作ってみました。ヨーロッパのミリタリー物で見かけるような厚みがあってしなやかなサテン。
シルエットはゆったり目、中にシャツ+ シェットランドニット程度着用可能。オックスのボタンダウンにハイゲージやシェットランド系のセーター。RAF Cotton Swetaer のような襟が高いニットも良く似合います。東京以南であれば、ストール、手袋、ニット帽かぶればよほど外歩きしなければ寒さも大丈夫。どうしても寒い時はガバっとウールのコートか、アウトドア系の中綿ジャケットを羽織るか。
今回、身頃や襟パターンは参考にしたオリジナルほぼそのまま。ファティーグの襟はテーラーカラーではなく、ごく普通の襟なので中にシャツよりもニットを着るとより合わせがしっくりきます。というのも、シャツ襟+シャツ襟になると、どうしても似た形の襟が重なる。ちょっと「くどいな」と感じることもあります。そんな時に、中にモックネックやクルーネックと、ファティーグとは違う首回りを合わせると軽く見えます。
トップのボタンだけは露出。
マチ付きの胸ポケット。フラップに比翼もあり。まぁ、単純に作るのが大変なポケットですが、これぞ「軍物のジャケット」と感じる部分。
上前はヒヨク始末。端はロックで厚みを減らして。ガスフラップはつけていません。
オリジナルと一番の違いは袖口。タック+開きをつけて袖がまくれるようにしています。
素材 9.5オンス・コットン100%・サテン
附属 樹脂ボタン
縫製 総スパン
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
M 肩幅48.0cm 身幅59.0cm 着丈74.0cm 袖丈61.0cm
L 肩幅49.0cm 身幅63.0cm 着丈75.0cm 袖丈63.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。