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Workers K&T H MFG Co "Grandpa Shirt, Brown Twill"
誰が呼んだか「グランパシャツ」。古着屋さんお得意のニックネームで販売促進？

ゆったりしていて着丈長め。色・柄も おじいちゃんが着るような渋い物が多いのでそう呼ばれているのだと思います。
いくつか持っている実物の特徴はフロントプルオーバーでタックがある。襟は色々でスタンドカラー、小ぶりな羽襟など。 デザインや仕様に傾向はあっても、細かく見ると違いが多々あるのはヨーロッパ系の古着らしい。ボタンダウン、ワークシャツに飽きた時、たまにこんなシャツを着てみたくなります。

参考古着を数着見比べ、自分なりに「いかにもグランパ シャツらしいな」と感じつつ、安定した品質で作れる仕様を組み合わせました。

フロントにタック、背面もギャザーがあるので幅はかなりゆったり。丈も80センチ弱で長め。一枚で着るなら 裾を出しても良いと思いますが、ジャケットを着るときは入れた方が合わせやすいでしょう。ボトムで合わせやすいのは 太目シルエット。Officer Trousers のVintage Fit、Baker の太め、さらにFrench Cargo pants。

素材は6オンス、若干厚めの綾織り（ツイル）生地。緊密に織っ ているのでオンス以上にガッチリした風合い。春夏は中にTシャツ、冬になればモックネックの上などに着ると一年中着られます。



我ながら気に入っている襟型。台襟は高すぎるとドレスウェア感が強くなるので低め。羽襟、長すぎず、かつ開き具合が若干ワイド目。ヨーロッパ系の古着でやたら襟先が近い物もありますが、私はもう少し開いている方が好きなのです。


This is 1999 Spring Ready to Wear。我ながら、よくやるよなと思います。でも、レディースだった1999をいい具合にメンズに変えられたなと思います。ケープコッドまではやりすぎですが。



フロントの開きどまり、タックが取られています。横方向のゆとりを出す。デザインでもあり、切り込みも無理やり入れないので強度もある。デザイン的に許されるのであればよくできた仕様です。ただ、やっぱり「らしさ」が強調されるのであくまで「デザイン的に許されれば」です。


胸ポケットはシンプルに六角形。


袖ぐりは巻縫い。このあたりは、WORKERS得意のワークウェアらしい縫製も取り入れています。ヨーロッパ古着では巻縫いは少ないのですが、無いわけではないので。


袖は二枚物。縫い目を利用して開き。サンプルは7センチの開きですが、ちょっと腕がまくりづらいので13センチ程度に伸ばします。


袖口ゆとりはギャザーで始末。これがアメリカ物のシャツならタックをぱたっと折るだけのところ、妙に手間をかける印象があるのがヨーロッパ系の古着。ただ、全部が全部ではないのですが、そういう「イメージ」を膨らませて作るのが私の仕様の決め方。

よくざっくりと「デザイン」と言われますが、全体のデザインも細かな「仕様」や「寸法」の積み重ねです。それが、そのもの「らしさ」で選ぶこともあれば、「機能」を第一に考える時もある。一か所づつ、「どの仕様、寸法、線にするのがふさわしいか」を考えつくし、最終的に「デザイン」として一つの服の形になります。


脇はマチ始末。


背面のゆとりもタックではなくギャザー。らしさでもあるし、やはりシャツの身頃はゆとりがあったほうが動きやすい。

素材 6オンス・コットン100％・ツイル
附属 白蝶貝ボタン
縫製 綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN

サイズ14 肩幅47.0cm 身幅55.0cm 着丈76.0cm 袖丈60.0cm
サイズ15 肩幅48.0cm 身幅58.0cm 着丈78.0cm 袖丈60.0cm
サイズ16 肩幅49.0cm 身幅62.0cm 着丈79.0cm 袖丈61.0cm

Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。