WILLIAM GIBSON COLLECTION by BUZZ RICKSON’S "BLACK CHINO, 1942 MODEL"
ヴィンテージを徹底的に分析・研究し完全レプリカに定評のあるバズリクソンズが1942年モデルを再現したオリジナルでは実在しないブラックバーションのチノパンです。
特徴は2本巻き縫い仕様で斜めポケットの一般的なスタイルに、フロントはメタルボタンを使用、ポケット口は両玉縁仕様。バズリクソンの中でも一番太いシルエット。
素材は高密度で光沢のあるマーセライズ加工をしたウエストポイント。
穿き込む事で更に味わい深く経年変化を楽しめる生地です。
ノンウォッシュ MADE IN JAPAN
32 ウエスト84.0cm 股上34.0cm レングス88.0cm ワタリ幅34.0cm スソ幅24.0cm
34 ウエスト88.0cm 股上35.0cm レングス88.0cm ワタリ幅35.0cm スソ幅25.0cm
(ウエストが2cm前後、レングスが4cm前後の縮みが予想されます)
WILLIAM GIBSON COLLECTION
往年の味わい深いフライトジャケットを限りなく忠実に再現してきたBUZZ RICKSON’ASが、なぜ歴史上に存在しない「BLACK MA-1」を作ったのでしょうか?
それには勿論理由があり、2003年1月に、欧米でBUZZ RIKSON’Sの代理店でもなる「イーストマン社」から受けたある問い合わせのFAXが始まりでした。
「BUZZ RICKSON’Sには黒のMA-1が存在するのか?」。
そのようなわかりきった質問に、逆に疑問を感じ詳しく問いただしてみると、海外ではBUZZ RIKSON’Sの黒いMA-1への問い合わせが殺到しており、その理由としてある著名な小説家の最新作にBUZZの黒いMA-1が何度も登場するからだということが判明したのです。
その小説家とは、キアヌ・リーブス主演のSF映画「JM」の原作と脚本を書いたアメリカのベストセラーSF作家、ウィリアム・ギブソン氏で、彼の最新作『パターン・レコグニション』には、高価なBUZZの黒いMA-1を宝物として大切に着ている、ケイスという主人公が登場していたのです。
また、作者であるギブソン氏本人も、実際にBUZZの製品を愛用しており、その魅力を上で物語にBUZZを登場させている事も解ったのです。
『パターン・コレグニション』に歴史上には存在しない「BLACK MA-1」が、なぜ登場する事になったのか、ギブソン氏を訪ね話を聞いてみると、「私はヴィンテージの服やフライトジャケット、ミリタリーウオッチを集めるのが趣味なのですが、ある日、同じ趣味を持つ友人が、東京でBUZZ RICKSON’SのU.S.ネイビー・デッキジャケットを見つけた時の興奮を語ってくれました。そこで私はインターネットで検索し、BUZZ RICKSON’SがMA-1を復刻している事を知りました。その後、海外のファッション誌で”究極のMA-1"と紹介されているもの見かけました。私はこの小説のヒロインには、シンプルでクラシックなものを着せたいと思っており、BUZZ RICKSON’S MA-1にしたのです。アメリカ製MA-1というのも考えましたが、ヒロインの宝物というイメージにしたかったので、よりこだわりがあって高価なMA-1にしたわけです」とギブソン氏は熱く語ってくれました。
作者であるギブソン氏本人は、ヴィンテージの服やフライトジャケットを収集していることから、フライトジャケットを熟知しており、そのギブソン氏が推薦するフライトジャケットを『パターン・コレグニション』に習って黒い色に変えて展開します。
モノトーンに作り上げられたフライトジャケットの魅力の一つとして、異素材によるコンビネーションの美しさが挙げられるでしょう。
フライトジャケットの傑作、MA-1に例えると、光沢のあるヘビーナイロン素材をベースに、マットなウールリブニット、ファスナーテープ、ファスナ引き手についた革の質感、フロントにはファスナーが持つ金属特有の冷たい光が放っています。
これらのジャケットの素材感がより明確となり、それを表現したのが、このウィリアム・ギブソンコレクションを発表する由縁となったのです。
フッテージのモノクロの世界が繰り広げられる『パターン・コレグニション』の本文に、私たちの誇りである”BUZZ RICKSON’S”の文字が刻まれている限り、他の誰もが真似の出来ない今世紀最強の《THE ORIGIN FLIGHT JACKET》と考えています。
BUZZ RICKSON'S
数々の傑作衣料の中でも、さらにその最高レベルに位置するのが"FLIGHT JACKET"であることに異論はないでしょう。飛行士の命を守るため、国の威信をかけ、莫大な開発費用と計り知れない数々の実験、そして膨大な労働力をもって究極のユニフォームは開発されました。時代の最先端素材と縫製技術、細部に至る知恵と工夫。飛行士達を夢中にした見栄えの良さ。このような"FLYING CLOTHING"の先進性と合理性は、現在においても民間衣料に多大な影響を与えています。
時は1993年、"FLIGHT JACKET"の歴史と誇りを追求する最強のブランドが誕生しました。"BUZZ RICKSON'S"。その復刻作業は、スペック、素材、フォルム、パーツに至るまで徹底的にこだわり、一着一着にクラフトマンシップを込め、本物だけが持つ魅力に肉迫します。映画「戦う翼」の劇中でスティーブ・マックィーンが演じる役名に由来する“BUZZ RICKSON'S”は1993年、大空に向けて飛び立ちました。
徹底的な素材分析がBUZZのブランドポリシー
BUZZ RICKSON'Sはフライトジャケットの真のレプリカを作ることを目指しています。そのため、現存するヴィンテージを徹底的に分析・研究しているのです。中でも素材、特に織布系素材の復元には力を入れています。まず当時の素材を、繊維構造や紡織方法に至るまで時間をかけて解明することから始めています。例えばナイロンであれば、赤外線を当てたときの変化を見る「赤外線分光分析」や、どのくらいの温度で溶けるかを見る「融点測定」などを行うことで、それが、何種類も存在するナイロンのうちのどれに当たるかを特定するわけです。こうして素材を特定できても、特に特殊な素材の場合、すでに生産されておらず、手に入らないことがわかり、そこで、その素材を自分たちで作ろうと試みたのです。ところが今度は、現在使われている紡織機では構造上作れないことが判明しました。そのため、古い紡織機を探し出し、壊れていたり調子が悪かったりする部分を分解・修理して、ようやく、思うような素材を織れるまでになったのです。