Workers K&T H MFG Co "Lt Work Shirt, Lt Blue Chambray"
夏用、ライトな生地をメインに作ったワークシャツ。
仕様もライト、ポケットが一つ。ワークシャツというと、通常ポケットは二つですが、これをあえて一つに。少しドレスウェ アのシャツっぽさが出ます。
チンストも無し、台襟+ 羽襟。ライトにしながらもアメリカンビンテージを強くモチーフ にして少しデフォルメ(強調)した部分がボタン。14 ミリという大きさが中々日本に規格として無い。
インチだと9/16 = 14.28 ミリでよくあるので、アメリカでは定番的なサイズなのだと思います。
無いなら作ろう、作るならこだわって! ということで、淡水貝ボタンで厚口。白い、でも高瀬貝とは違うもっとギラっとした光沢があるのが淡水貝ボタンです。
典型的な50年代ビンテージよりは短い羽襟。でも、あまりに小襟にしすぎるのも子供っぽいのでバランスを考えてアレンジしています。
シンプルではありますが、WORKERSのモットーを記載したネーム。
ペン差しのついた胸ポケット。あえて片ポケにして、ワークシャツなのにどこかドレスシャツ的でもある、バランスを目指しています。
肩・袖ぐりのトリプルステッチは1/4インチ幅。ワークシャツとしては少し広め。素材の厚みは3/16でもいけないことはなかったのですが(Indigo Dobyだけ厳しい)少しだけ、デザイン的にこのステッチを効かせたかったので、3/16インチではなく1/4インチにしています。
袖口は通称「イッテコイ」始末。切り込みを入れて、そこをパイピング状に「行って」「帰る(コイ)」して倒す。なので通称「イッテコイ」
カフス周りのステッチは最後をコースアウト。このあたり、古いワークシャツは生産効率を考えてやっていたのでしょうが、現代にあえてやろうとすると、できる限りきれいに、何十枚、何百枚、同じように工場は作ろうとしてくるのでかえって手間がかかります。かかりますが、古いワークシャツっぽさでもあるので、あえてこの仕様を今回のワークシャツは取り入れました。
イッテコイの突端。ここはぐっと深く縫わないと裂けてしまいます。あえて、タックを取るぐらい深く縫っています。
脇はマチ始末。
フロント、淡水貝ボタン。あえて14ミリの厚口で作る、WORKERS自慢のボタンです。日本ではミリ規格が多いので、13ミリの上はたいてい15ミリになります。ただ、アメリカはインチなので、ミリでいえば14ミリ、インチでいうと9/16がよくあるようです。ビンテージでもミリでいう14ミリのボタンをよく見るのです。
で、無いなら作るのですがせっかく作るので厚口で、豪華な物にしています。
フロントはおなじみ、多本環縫いで、今回はZ型に折る折前立て。さすが、自社で買って支給してるだけあり、綺麗な目です。
もちろん、支給はしてもWORKERS専用機では無いのですが(普段から、ほかの製品も縫ったほうが調子が取れるし、設備を置いてもらってるわけなので)この程度の番手(糸の太さ)、目の細かい製品に限って使ってもらっています。 そうすることで、ミシンがそのセッティングに通常以上に合っていくのです。半分、自己満足ですが、一定の範囲内のセッティングで、ある程度数を縫うとミシンは本当にきれいに縫えるようになることが多いのです。(もちろん、セッティングが良いミシンは最初からかなりいい線いくのですが)
下前はチューブ状に別布をあてる始末。やはりこちらも多本針ミシン+金具が活躍。
背ヨークはReliance的な湾曲したデザイン。
ワンウォッシュ製品, MADE IN JAPAN
素材 3オンス・コットン100%・ライトシャンブレー
附属 淡水貝ボタン
縫製 総綿糸
サイズ14.5 肩幅43.0cm 身幅50.0cm 着丈71.0cm 袖丈61.0cm
サイズ15.5 肩幅44.0cm 身幅53.0cm 着丈72.0cm 袖丈61.5cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。