Workers K&T H MFG Co "Modified BD, Brusued Twill, D Navy"
あるときはドレスシャツに、またあるときはカジュアルシャツとして。一年中出番の多いボタンダウンシャツ。
オックス が定番素材ですが、秋冬ならではの起毛のある素材で。
生地は5オンスクラスのビエラ。起毛のあるツイル（綾織）なので”Brushed Twill" と呼んでいます。
シャツ生地というと、 オックスにしろシャンブレーにしろ、糸がタテヨコ正対して交差する「平織り」が定番的に多い中、この生地は綾。
デニムの織目を想像してください、あのように斜めに織目が上がっていくのが綾です。
綾の方が生地にくたりがある。もちろん、糸の太さも関係してきて、このシャツの場合40 番双糸（20 番程度）。
いわゆる5-6 オンスクラスのシャツ生地によく使われる糸。これで平織りするとシャンブレーやオックスのようにガサっとした風合いになることが多い。綾織するからこそ独特の滑らかさ。生地をたらしたときに綺麗にドレープ（皺）が出る感じ。
同じ生地で作ったワイドスプレッドを冬に着ていましたが、上に薄手〜中厚のセーターを着て室内ではちょうど良い程度。外に出るときはジャケット・コートを着るという感じです。 毎日のように着るシャツ。
ぜひ、季節に合わせた素材を。
製品はOW済です。
WORKERSでは定番の、小襟すぎない羽襟。オックスより生地が柔らかいので、襟の表情もまた少し違います。
羽襟突端のステッチギリギリに入ったボタンホール。簡単そうに見えて、厚みが端から真ん中で極端に違うので難しい部分。
胸ポケットは樽型。やはりボタンダウンにはこの形が似合います。
アメリカのブルックスブラザーズに行ったときは「スポーツシャツ」と銘打ったボタンダウンぐらいにしか胸ポケットはありませんでした。
現代のアメリカでは胸ポケット無しがビジネスシャツとした主流だなどと言われますが、やはり、ボタンダウンには胸ポケットが欲しい。
あくまで、我々があこがれるのは「あの古着で見た、ボタンダウン」なので。
袖ぐりは折伏せ縫い、肩はステッチ無しのヨーク。誰が呼んだか「コンストラクションヨーク」
ステッチが無いので、よりドレスウェア的に見えるヨーク。押さえていないので、若干ヨークが動きやすいのもポイント。ワークシャツであれば、どこもかしこもステッチで固めてしまう。逆にリゾート的なシャツ（オープンカラーとか）だと見返しが止めていなかったり、カフスも1本のステッチで止めていたり、動きやすい仕様。
その間を行くのがドレスシャツで、止めるところはきっちり止める。でも、ステッチが多すぎるとワークウェアっぽく見えてもしまう。
シャツの仕様ひとつでも、作る側は意外と、機能性と、そのものの持つ雰囲気とを考えながら仕様を考えているのです。
フロントは多本針で前立てを。ここを環縫いで縫うのが、アメリカっぽいドレスシャツの特徴。
ちょい長め、袖をまくりやすい。でもがばがば開かない。ギリギリを目指している剣ボロ開き。
脇はマチ無し。脇の縫い合わせは極細の折伏せ縫い。
背面中心にはタックが。これが、体が動いた時は開いて、身頃が突っ張らないようにしてくれます。
現代的なシャツだと、このタックが無い。さらに、ウェストにダーツを入れて、より体にフィットするように作っているものもありますが・・・たまに、エスカレーターでそういうシャツを着ている人が前に居て、裂けそうなダーツを見ると、やはりシャツにはゆとりが必要だなと私は思います。
基本、ドレスシャツは前を閉じて着るもの。人の体は座っただけでも、腹が出る。手を伸ばしても、体をひねっても、やはり胴回りに寸法変化が大きく出る。
その寸法変化を受け止めるのが、このタックが作るゆとりなのです。
素材 5オンス・コットン100％ビエラ
附属 樹脂ボタン
縫製 スパン糸
MADE IN JAPAN
サイズ14.5 肩幅43.0cm 身幅52.0cm 着丈71.0cm 袖丈61.0cm
サイズ15.5 肩幅44.0cm 身幅55.0cm 着丈72.0cm 袖丈62.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
