Workers K&T H MFG Co "RAF PARKA Reversed Sateen Black, Ref M-1951"
昨年好評だったRAF PARKA。袖口の調節タブを少し上にあげて再登場。
イギリス・カナダ系のミリタリーパーカーから 着想した一重のパーカー。この数年、アメリカものとは一味違うデザインに惹かれRoyal Air Force(イギリス空軍)や カナダ軍系のオーバーパーカを買い集めました。フロントが斜めに、ポケットは四角系が多い等々、そんな仕様を一つにまとめました。
腰ポケットは左右にハンドウォーマーがある二重構造。フードは襟に縫い付けられた仕様で、これは軍ものとは全く別の アウトドアウェア的な仕様。フードが後ろに抜けてしまうと首回りに締まりがありません。そこで、襟に切り替え線を入れ、フードを差し込んでいます。シルエット自体はWORKERSで言うとマウンテンパーカーに近い。少しゆったり目ですが、中にジャケットまでは着られない。シャツ+セーター程度がベスト。
ブラックはデッドストックのM-1951Trousersのバックサテンから糸の太さ・打ち込み本数を調べて作った目の細かい
バックサテン。
硫化染めのブラックなので、真っ黒とは違う、洗うとアタリが出るブラック。製品はOW済です。
羽襟にフードを流し込んだ襟周り。首回りにフードだけではない何かをつけたい。ビンテージで無理やり首リブをつけているのを見て、そのあたりから考えていました。
ただ、古着で見るのは「綺麗とか汚いとかではなく、機能を果たせばよい」といった縫い方。これでは無い、もっときれいで、機能的でを考えていいるうちに現代のアウトドアウェアからこの「羽襟の切り替え線にフードを流し込む」という方法を見つけました。
実際に着るとこのようにフードは背中側に流れる。でも襟があるので首回りがスカスカにはならない。
このRAF PARKAの場合、ジャケットの上よりはシャツ・カットソーなどの上に着る事を想定しています。そうなると、首回りにゆとりがありすぎると具合が悪い。そこで、このような襟+フードとなったわけです。当初、フードも襟もすべて身頃に縫い付けてしまう方法も考えましたが、これだと厚すぎてうまくいかない。やはり、襟切り替え線にフード流し込みが正解です。
裏襟が途中で台形に分かれ、そこにフードを流し込んでいます。
フードのスピンドル(紐)は太目のワックスコード。先は金属チップで止め、革の調整具。細かな部分ですが、ミリタリー的な雰囲気のあるごつい付属を使っています。
左胸ポケットはペン刺し付き。ペン刺しにマチがついた独特なデザイン。参考にした1950年代のRoyal Air Forceのパーカーから得たデザイン。
背中心にはイギリスミリタリー風のネームが。
フロントはファスナー+ボタン。ファスナーもちょっとデザインをアメリカ的な物からヨーロッパ的な物に変えています。刺しもアメリカ式の左ではなく右刺し。
腰はWORKERSおなじみ、二重ポケット。脇からはハンドウォーマーに、上部からはまた別の部屋に物が入ります。 上部からの部屋、ゆとりをつけてあるのである程度厚みのあるものでも収納可能。
袖口調節タブの位置を袖口から少し上にあげました。着脱ぎをするときに、タブに手が引っかかりそうになることがあったためです。
昨年と同じように見えて、少しづつ使って気に成った部分を変えていく。そして、このRAF PARKAで出来た新たなディテールをまた、他の製品に活かしていきたいです。
素材 10.3オンス・コットン100%・バックサテン
附属 Waldezジッパー・尿素ボタン・ワックスコード
縫製 総スパン糸
MADE IN JAPAN
1(38) 身幅54.0cm 着丈72.0cm 裄丈86.0cm
2(40) 身幅58.0cm 着丈73.0cm 裄丈87.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。