Workers K&T H MFG Co"Railroad Jacket, Wool Melton"
カバーオールを素材・ステッチワークでシックに、落ち着いた雰囲気に仕上げました。
形は1910-20年代のウォッチ+ペン刺しコンビネーションポケット、袖口ガントレットカフ、台襟にチンストラップと王道かつクラシックな物。
ウールメルトンはサージとは真逆。ふわっとして軽く感じますが、オンス自体はほぼ同じ10 オンス。ただ、地厚であるため裾の生地が重なる部分はかなり厚く・硬くなります。ここだけは、スパン糸を使って縫製しました。
合わせはカジュアルジャケットとして。ジーンズの上にデニムを着ても色目が違うのでそれほど違和感はありません。また、少しゆったりしたシルエットなのでインナーにCruiserVestを着ても。私自身、出荷や片付けといった仕事をする日はカバーオールに手が伸びます。また、ちょっと近くまでコンパクトカメラと財布・携帯を持って、そんな時にもカバーオールの収納力が役に立ちます。製品はOW済です。
WORKERSでは初期から作り続けているRailroad Jacket。要するにカバーオールです。
今まで、どちらかというと「ど定番」仕様で作ってきました。金ぴかのボタン、トリプルステッチ。素材もデニム、ダックとそれこそワークウェアの王道を。
それをあえてすべて変えたのが今年のRailroad Jacket。
ウールサージ、ウールメルトンはどちらも落ち着いた雰囲気の冬素材。こちらもステッチは白にせず、身頃になじんだ色に。ボタンもメッキを変え、シルバー系にブラックの汚しを入れて。
首周りは平らに置くよりも人が着た方がわかりやすい。チンストラップもデザインのアクセントであり、首をしめるときにサイズ調節にもなります。
全体はシックにしても、こういうネームとかは遊びたい。ワークウェアらしいデザイン。
胸ポケットは左右に一対。
右胸側はボタン止めのポケット。「落としたくない!」というものはこちらに入れてボタンを閉めましょう。
左胸側はコンビネーションポケット。ペン刺し+懐中時計が脇のスリットから入ります。懐中時計、現代ではまず使いませんがこれは「カバーオールらしさ」としてあえて仕様を残しています。
フロントボタン。シルバーにはがれやすい黒メッキ。
地味に便利な内ポケット。やはり、携帯を入れるならここ。
私が古いカバーオールで一番好きなカフス部分。表カフスで、当時のアドには「ガントレットカフ」なんて愛称をつけられているときも。
力強いデザインであり、またサイズ調節もできる。機能とデザインが一体になった、すばらしいディテール。
袖口部分、また胸ポケット、台襟にはフロントより一回り小さいボタンを。正直、オリジナルボタンを二種類作るとなると中々大変なのですが、やはりカバーオールらしさを考えると作らざるを得ません。実際、出来上がったものを見ると「作ってよかったな」と感じます。我が製品ながらかっこいい!
素材10オンス・ウール90%・ナイロン10%・メルトン
附属 金属ボタン
縫製 主要部綿糸・一部スパン糸
MADE IN JAPAN
36 身幅50.0cm 着丈70.0cm 裄丈83.5cm
38 身幅53.0cm 着丈71.0cm 袖丈85.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。