Workers K&T H MFG Co "AB Border, Short, White*Black"
90年代、私のファッションに対す意識が芽生えた時代です。
毎月、BOONを読んでは「あ〜、DUNK欲しい」とか言っていたあの頃。
そんな時代にボーダーと言えば、バスクシャツ系ではなくこの厚手の太ピッチボーダーでした。
ジーンズの上に1枚で着たり、Gジャンの中に着たり。「そういえば、久しぶりに着てみたいな。
作ってみようか・・・」が落とし穴でした。
まず、目指す風合いの生地を編める糸を探すと、空紡糸。
80-90年代にメジャーになった、リング糸よりも少ない工程で糸が作れる!というふれこみの糸。
「そういえば、安価な糸=空紡糸って自分がこの世界に入った頃によく聞いたよな」と思い、現単価を調べるとリング糸とほぼ同じ。
リンク糸が安価になったのか、空紡糸が高くなったのか・・・この糸も色がついているものは無いので別注で染めます。さらに、14番というカットソーでは極太糸、目をできる限り詰めて編みます。
編むのも、太ピッチボーダーは「切替機」がついている編み機で無いとダメ。
さらに、編みあがった生地、これがそのままではどうも求める風合いとは違う。もっと厚みがあって、新品ではつるっとしていた。
そこで、今度は「シルケット」という、アルカリ溶液を使って生地に光沢と厚みもたせる加工を。
これでやっと自分が求める「厚く、新品ではつるっと、洗っていくとしっとりしていく風合い」ができました。
この生地、作ってみてわかりました。糸・編み機・後加工。重量もあるので、何をするにも単価が高い!
だから、世の中にあまり無いのだなと。
ぱっと見、ただのボーダーですがそんな手間が入っているので、是非手に取ってその風合いをお確かめください。
ボーダー生地の編みたては
こちらもぜひご覧ください。
素材 9Ozオンス・コットン100%
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
サイズ2(S) 肩幅45.0cm 身幅50.0cm 着丈65.0cm 袖丈26.0cm
サイズ3(M) 肩幅46.0cm 身幅53.0cm 着丈65.0cm 袖丈26.0cm
サイズ4(L) 肩幅46.5cm 身幅57.0cm 着丈66.0cm 袖丈26.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。