Workers K&T H MFG Co "Mountain Shirt Parka, Navy 60/40 Cloth"
久しぶりに登場、春の羽織りもの、Mountain Shirt Parka。マウンパを春夏も着たい、そこから着想を得た一枚。
変更点1、パターンがゆったり大きめに。以前はM サイズで身幅56センチが、今回は60センチ程。丈も少しだけ長く して73センチ程。中にT シャツを着るとしっかり裾が隠れます。
変更点2、スナップボタンのトップを刻印入りに。使ったスナップはYKK の「ミシェール」。M-65 Parka などで使う「パー メックス」よりもはめたり・外したりがスムーズ。春先に着ると着脱ぎも多いだろう、スナップをはずす事も多いだろう。 引っ張って生地が裂けるとNG なのでスムーズなミシェールをという訳です。
変更点3、ポケット。以前のフラットな二重構造から立体感のある二重構造に。厚みのある物が入るのはもちろん、ポケッ トのマチで陰影がつく。ポケットの印象がより強くなっています。
素材は国産の60/40 クロス。綿60%・ナイロン40%。タテにナイロン・ヨコに綿で織った「交織」生地。その名の通り、「 綿の吸湿性・通気性と、ナイロンの速乾系・防風性」を併せ持つ60-70 年代アウトドアウェアではおなじみの素材。
表面に撥水加工がしてあり、ある程度水をはじいてくれます。乾燥機はNG。ナイロンが縮みます。
このパーカー、私は外でガーデニング(実態は草刈り)する時に使っています。外に置きっぱなしで、汚れたらホースで 洗うだけ。それでも、本当に良く持つ。60/40 クロスがアウトドアウェアに使われた強度は伊達ではないです。
首元までしまる襟回り。ただ、先に首元をしめてしまうとフードを後からかぶるのは難しい。フードをかぶる時は、先にフードをかぶってから首元をとめてください。
どっかで見たようなかわいいネーム。サイズネームもこれにあったもので。こういう、人によってはどうでもよい、見えないところまでデザインの一部だとつい思ってしまうのです。おかげで、ネームが延々増え続けています。
もともと2本爪のスナップボタン用に作ったデザイン。2本爪スナップは開け・閉めの時に結構力がかかる。そうすると、春先に着る服だと生地の厚みも薄くすっぽ抜ける心配がある。そこで、スナップの形状をかえて・・・
開け閉めがスムーズな「ミシェール」タイプに。頭のパーツは2本爪スナップのデザインはそのままに新たに作りました。
フード口のゴム+カンヌキ。適度にフィット感は欲しいけれど、スピンドル(紐)を入れるほどではない。ということでゴム。
縫いの一番難しいところ。袖ぐりの折り伏せと脇の巻縫いの交差部分。脇の巻縫いが金具を使いながら一発で縫うので難しい。
ロックにしてしまえば強度も出るし、縫うのに失敗することもないし楽です。でも、裏から見た時に生地の端が見えない・ロックが見えない。そんな仕様についこだわってしまうのです。(もちろん、使う必要があればロックも使います)
立体的な作りになった二重ポケット。サイドからは手が入るハンドウォーマー。
上から物が入る部分。少しゆとりを残してポケットマチをつぶしています。物が入りやすい。ポケットに立体感が出る。
袖口はRelianceでおなじみ、開きの無いカフス始末。60/40クロスのような高密度生地は切込みは入れたくない。かつ、袖をまくって着ることもすくないだろう。ということで、この仕様。
素材 5オンス・コットン60%・ナイロン40% 60/40クロス
附属 刻印入りスナップボタン
縫製 総スパン糸
MADE IN JAPAN
M 身幅60.0cm 着丈73.0cm 裄丈77.0cm
L 身幅66.0cm 着丈75.0cm 裄丈79.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。