
Workers "Lot 801XH, Straight Jeans 14.7 oz, Indigo Raw Denim, American Cotton 100%, Size 30"
JACKET
Workers "Lot 806XH, Denim Jacket, Buckle Back 14.7 oz, Indigo Raw Denim, American Cotton 100%, Size 38"
Inner
JELADO "Mega Thermal, Henry Neck, Vanilla, Size XL"
Workers "37 801XH, Straight Jeans 14.7 oz, Indigo Raw Denim, American Cotton 100%"
WORKERS定番のタテヨコ7番・米綿100%の生地を、ヨコ6番(少し太い)米綿100%に打ち換えたデニム。
ヨコ糸が太くなった分、重く・厚くなるので「Extra Heavy」でXHと名付けました。
タテヨコ7番が13.75オンスに対し、XHは14.7オンス程。タテは共通の糸・染めでも、微妙に色合いが違う。持った時、わずかヤード平方1オンス程の違いでもずっしり重みを感じます。
前回の801XH、裾が太く、それに伴いワタリも太い。とにかく履いていて楽。いつもの801 ですら、生地が柔らかいWORKERSのジーンズがさらに楽。
ただほんの少し裾が太い。そこを変えたくて、801XH と定番801 の合間の太さにしました。
仕様は前回が大戦「風味」だったので、今回は37「風味」。
針シンチ+ 股リべ。隠しリベットはいつも使う隠しリベット専用のものでは無く、刻印入り打ち抜きリベットを転用。革パッチは洗うとある程度固くなる鹿革。
今回のシンチ、本当に先が針で危ない物。着用するときは、位置を決めて刺したら先をニッパーで落とすか、やすりで丸めてください。
シンチバック無しの「Crotch River(股リべだけ)バージョンを私は買おうかな?バックポケットは上に向かって丸みがあり、やたら高い位置に赤ピスネーム。
新しく作ったWKERS ロゴ入り。ロゴのドットを自分で描いたので、中々満足な仕上がり。
腰帯のステッチ、下糸を黒系にしてみたり、ループを太めにしたり。ボタンの裏側を丸みのあるものをロットで注文。トップとフライでサイズを変えてみたり。古着の持つ、細かな仕様を積み重ねることで全体に立体感 が生まれれば良いなと細部にこだわってみました。
製品はOW済です。

今回は37風の801。
37の特徴といえば、バックシンチあり、上に向かって少し丸みのあるポケット。やたら高い位置についたピスネーム。そのあたりを取り入れてパターンをひいてみました。

ただ、作った一番の理由は単純に「801よりは太く・前回の801XHよりは細い」という微妙なシルエット違いを作りたかったから。
で、せっかく作るなら、前回の大戦風801XHとは違う仕様で・・・といことで37をモチーフにしたという話です。

Buckle Backはその名の通りシンチあり。本物の37はシンチあり、サスペンダー無、赤タブあり・・・と言われています。

バックシンチは、通ったあと、向こう側に通らない。隙間の薄いバックル仕様。
先が本当の針なのでご注意ください。位置を決めて、穴をあけたら針の先をニッパーやペンチで落としてしまった方が良いです。もしくは、シンチベルトごと切って穿く。

バックシンチ部分のリベット止め。正直、このリベットは飾りです。力がかかる部分ではなく、ステッチのど真ん中なので。
ウェストベルトのステッチ、裏に黒糸を使っています。

帯始末、ボタン側はVステッチ。これも帯つけのチェーンステッチの上は縫いたくなかったのでしょう。

隠しリベットは、いつもの皿形ではなく、他の部分の打ち抜きリベットを転用。これだけでは見えないので・・・・

これが隠しリベットの縫い方。一部に切込みを入れてリベット+隠しカンヌキでポケットを止める。それから、ステッチを打つ・・・というやり方。
この隠しリベットも実はあまり意味はないのです。明らかに、ステッチの力がかかる部分とはずれた位置にリベットが打たれている。
でも、開発したと言われるミルトングランボーンなのか、誰かは「これだ!!!」となったでしょうね。で、いつの日か「これ、あまり意味なくないか?」となって、消えていった仕様。ロマンを感じます。

リベットは頭をつぶしています。本来は、頭がつぶれてしまう打ち具で一発で打ったのでしょうが、現代は、一度、通常の打ち具で打ってから、再度、頭をつぶすだけの打ち具でもう一度打つ。頭側が出っ張っていると、中でこすれて切れそうなので頭をつぶしています。

こちらが普段使っている皿型。これも、比較的後期の年代に使われていたといわれるものです。
もっと古いのは、二本爪で、上がUFOみたいな形に1本、バーが裏についていて、それをカールした爪で固定するもの。前からYKKさんに「作って!」と頼んでますが、作ってくれません。同じような形状で、バーCというUFOみたいな形があるのですが、あれは1本足。
まぁ、そういったリプロはもっとWORKERS以上に得意なメーカーさんにお任せしましょう。
ただ、私は一応、古着の仕様は「知ってはいたい」のです。曲がりなりにも、服作って販売することで生活しているのだから服作るプロのはずです。
知ったうえで、あえてやらないのか、やりたくてもできないのか、まぁここまで真似しないでも良いのか。自分なりに認識できていればOK。
中には、全然その部分には気を使っていなかったのか、知らなかった、考えてもいなかったもあるかもしれません。
お客様からお問い合わせいただいたときには、そういう部分を素直に答えたいのです。Youtubeで最近解説していますが、それを見てもらえれば私のこの姿勢は伝わるのではないかと思います。
私は「知りもしないことを売らんがなで適当にストーリーを作る」とか「知っているけど教えない」とか、そういうのが嫌いなのです。物を作るとか、売るとか以前の問題で、人間としてまともでありたい。そう考えます。
嘘・大げさ・紛らわしい・飢餓感をあおる。悪しき古いアパレル?業界のそういう商慣習は不誠実だなと思って嫌いです。
素材 14.7オンス・米国産・EMOTコットン100%/ タテ7番・ヨコ6番・未防縮キバタデニム
附属 鹿革ラベル/刻印入りボタン/刻印入りリベット/針シンチ
縫製 総綿糸
MADE IN JAPAN
30 ウエスト77.0cm 股上(前29.8cm, 後40.5cm) レングス79.0cm ワタリ幅29.8cm スソ幅20.5cm
32 ウエスト82.0cm 股上(前30.0cm, 後41.0 cm) レングス79.0cm ワタリ幅31.0cm スソ幅21.5cm
34 ウエスト87.0cm 股上(前30.2cm, 後41.6cm) レングス79.0cm ワタリ幅32.2cm スソ幅22.0cm
36 ウエスト92.0cm 股上(前30.4cm, 後42.1cm) レングス79.0cm ワタリ幅33.5cm スソ幅22.0cm
Workers
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。