Workers K&T H MFG Co "Country Button Down, 8 oz Black Denim"
出オチです、そうカントリーなBDです。以上です。 という訳にはいかないので解説。
パターンはModified BD と違います。Modified、同じ15サイズとの比較で、
・身幅が+2、57センチほど
・肩幅+6 センチで50センチ程、肩は落ちる、
・その分袖丈は短くしてユキ丈はModified と同じ
・着丈+5 で80 前後
ちょっと身幅ゆったり、タックイン前提というサイズ感。これをあえて、中にラガーシャツ着たり、モックネック着て、フロント開けるとPOPEYE なコーディネートになります。が、オッサンは普通に着る方が良いかな？
デニムは8 オンス。
生成りデニムは本来、デニムというよりツイルとか葛城（カツラギ）という呼称ですが、糸/ 打ち込みがデニムと同じなのであえて「生成りデニム」。これも洗いこむと生成りが落ちて徐々に白くなる育つ素材。
製品はOW済です。
首回りの寸法はModified BDとほぼ同じ。ただ、台襟の高さ・羽襟の形状は参考にしたカントリーなBDに合わせて描きなおし。
具体的には、Modified BDより台襟は高く、羽襟は短い。
ついネームもそれらしいものを作ってしまうさがです。
工場の腕の見せ所。分厚い生地でも襟ステッチギリギリにボタンホールを開ける。
フロントは乗せ前立て。身頃とは別に裁断した生地を金具で折りながら・二本の針でチェーンステッチで縫い付ける。
アメリカ製の「大量に・均質に」作るために考え出された仕様。それを現代であえてやるのでミシンのセッティングに手間はかかるし、そもそもそのミシンや金具を用意する大変さもありますが、やはり私は譲れない部分。
肩ヨークはステッチ有り、袖ぐりは折伏せ縫い。
背ヨークの背面側もステッチあり。
袖口開きは真ん中にボタンホールをあける仕様。
カフスは2枚物。芯止めステッチ入り。
背面、身頃中心にタックあり。体が動いたときにはこのタックが開いて突っ張らない。ゆとりになる。
少し長めの着丈なのでしっかりと脇に向かって切り上がる。この前〜脇〜後ろの切り上がりカーブは型紙をひいていて一番悩みます。雰囲気を決める部分でもありつつ、縫いやすい・縫いにくいにも関わるので。
あまり急激なカーブに成らず、かといって丸みが出すぎないカーブを今回は目指しました。
脇の巻縫い（ダブルステッチ）部分はかなり固くなるのですが、さすが、綺麗に縫ってくれています。この部分だけ、ラッパ（金具）をはずして縫い、説明だけ聞けば「できるわ」と思うでしょう。これが、そう簡単に出来ないのです。自分でサンプル縫ってた頃も、この裾巻きは難しくて、中々綺麗に縫えませんでした。縫い外れてしまったり、逆に深すぎたり。
素材 8オンス・コットン100％・生成りデニム
附属 耐衝撃ボタン
縫製 スパン糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
M 肩幅51.0cm 身幅58.0cm 着丈81.0cm 袖丈58.0cm
L 肩幅52.0cm 身幅60.0cm 着丈82.0cm 袖丈60.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
