Workers K&T H MFG Co "Royal Navy Smock Mod, Heavy Ventile, Olive"
古くからのWORKERSファンには懐かしのRolay Navy Smockをモチーフにしたパーカー。以前は裏地付きでしたが、今回は1枚物の羽織りパーカーにしてみました。
オリジナルはかぶりのスモック。裏地がつき、フードはヘッドフォンの上からできるように超大型、シルエットも太すぎ、そのままでは街着には適さない。そこでオリジナルはあくまで「モチーフ」に。
WORKERS版は使い勝手を考えフロントスナップに変更。腰ポケットは上・脇から別々の部屋に手が入る。「ハンドウォーマー」にもなる仕様。右胸のポケット、4 個スナップは元ネタのタブからデザインを転用。袖口はおなじみ、YANK風カフスで袖にタックを入れて肘の横幅を出しています。この肘あたりが昔のWORKERS はもっと細かった!今は、時代に求められる雰囲気に合わせてシルエットを変え、それに伴い、仕様も変えています。裾はゴムスピンドルを入れ、脇側
に調整用のストッパー。在庫がある限りはITW NEXUSの物を使います。
素材、HEAVY VENTILE はRAF PARKA などでもおなじみの平織り・厚手のベンタイル。
製品は未洗い、乾燥機の使用は厳禁。ナイロンは熱をかけると縮みます。
初期WORKERSをご存じの方には懐かしの、Royal Navy Smockをモチーフにしたパーカー。以前はそれをマウンテンパーカー的な裏地付きで作りましたが、今回は春のアウターとして裏地無しで軽く作りました。
特徴的な首回りの仕様。身頃が低い位置までしかなく、首回りから頭にかえて巨大なフード。フロントはスナップで、トップのスナップは最後まで打つか悩みました。本来は、首回りのタブで左右を止める仕様。悩みましたが、使い勝手を多少は考えてトップスナップを追加しました。でも、トップスナップはあくまで仮さえ程度。首まわりをちゃんと締めたいときはタブを使ってください。
フードまわりはスピンドル(紐)が入って、フード口の調節に。
ベンタイルには生地ネームつき。メインネームは、モチーフにしたイギリス軍物「風」で。
フロントはスナップ。トップが露出、身頃側は隠し。オリジナルがプルオーバーでフロントにスナップは無いのでその雰囲気をできるだけ再現して。
胸にスナップをたくさん打ったフラップポケット。オリジナルは縦方向にフラップだけがついていて、一説にはヘッドセットのコードを止めると言われています。そのままだと、使い道が無いので角度を変えてポケットのフラップに転用。
ベンタイルはぼとっとした水は撥水加工ではじいてくれます。だんだんに撥水は弱くなりますが。
腰の二重ポケット。脇側からハンドウォーマー。フラップ側は物が入る。
袖口、WORKERSでは昔からよくやるBIGYANKのカフスを参考にした開きの無い三角カフス。ただ今回は、袖にタックを一本入れて、より肘から袖先までを太く、ゆったりと作っています。
アウターであると地味に効く、裾回りのゴムスピンドルとゴムの効き具合を調節するストッパー。左脇側のみにつけています。これがあると、裾回りがバタつくのは押さえられ、でも、伸びの無い紐を入れるより着心地が良い。体が動いたときは、ある程度このゴムが伸びてくれてと突っ張らない。
スピンドルをウェストでも、裾でも入れるときに悩むのがあの独特な「スピンドル入ってますよ」というツッパリ感。それがこのゴムスピンドルなら軽減できるし、効き具合もストッパーで調節できる。現代のアウトドアウェアで良く使われる仕様から転用しました。自分で服を作る時は、クラシックな物を見るとつい、その当時あったであろう仕様だけでまとめたくなる。端的に言えば、古い物をそのままコピーしたくなってしまいます。何せ、目の前にその仕様が形としてあるのだから収まりは良いからです。でもそこで、その仕様に弱点は無いか?何か、類似する他の仕様で使い勝手を良く出来ないか?と考えます。それが、あまりに飛躍した仕様だと、その物の雰囲気に合わないからダメという事もあるのですが、このゴムスピンドル+ストッパーは今回は良く似合うし、機能性も上がるし、良い仕様だと思います。
素材 6.4オンス・コットン100%・ベンタイル
附属 スナップボタン・樹脂ボタン・スピンドル
縫製 総ポリエステルスパン糸
MADE IN JAPAN
0(S) 身幅54.0cm 着丈75.0cm 裄丈86.0cm
1(M) 身幅57.0cm 着丈76.0cm 裄丈86.0cm
2(L) 身幅62.0cm 着丈77.0cm 裄丈88.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。