Workers K&T H MFG Co "Officer Trosuers, RL Fit, Sulfer Dye Chino, Olive"
RL Fitはそう、あれです。1980年代~90年代を強く感じるシルエット。
ウェスト周りはタックでゆったり、裾は21センチ前後。裾幅だけ見ると細くはないけれど、腰との差寸があるので帯・裾に向かってすぼまって見える。 結果、丸みのあるシルエット。私はこのフォルムに、1980 年代~ 90 年代ぐらいの雰囲気を感じます。テーパードしているけれど、現代のスリムではない。仕様もType 1 と違いインターロックで現代的な縫製。
RL Fit は同じチノでもSlim とは違うもの。Sulfer Dye Chino、重さは10 オンス、一目で「ムラ糸だな」とわかる表面の筋ばった見た目。サルファダイ(硫化染め)で色が落ちやすく、ワンウォッシュでもデコボコ部分には濃淡が出ている。
製品はOW済です。

フロントは左右2本づつインタック。ムラ糸かつ硫化染めなので、ワンウォッシュの段階でそれとわかる生地の表面。

フロントはボタンフライ。ここは参考見本は無視して、WORKERSらしい仕様で。

比翼止めももちろんあります。

幅の違う二本のタック。しばらくプリーツになり、自然と消えていきます。

左右ポケットは斜め切り替え。プリーツ入れて、斜め切り替えてとなると、これまたパターンがちょっと複雑になるのですが手は斜め切り替えの方が入れやすいので。

左右、太い玉縁ポケットにボタン止め。このあたりが、いかにも20世紀後半、玉縁の半自動ミシンが出来、かつ強度だけを考えれば玉縁幅は広い方がベターなのであの、第二次対戦のころのチノパンに見られた細い玉縁から変わっていったのです。何か古い仕様が変わる時は、生産効率もありますが、強度ももちろん考えられています。
よく、「古い物は手間がかかっている」「簡略化された仕様は手を抜いている」というように「古い仕様=いい物」「新しい仕様=悪い物」といった二元論で語られがちですが、私自身はそんなに簡単に決めつけられるものではないと思います。

右後ろには参考にした製品をオマージュしたネーム。

後ろ中心、あえてのインターロック片倒し!これも強度、厚み軽減、縫い外れの発生が少ない事を考えればある意味巻縫いよりベターな仕様です。でも、巻縫いは裏から見てロックが見えないきれいさもあり。こればかりは、どちらが良いとも私は言い切れませんが、この製品には1980年代的な仕様でインターロック片倒しです。
素材 10オンス・コットン100%・硫化染めチノ
附属 樹脂ボタン
縫製 総ポリエステルスパン糸
MADE IN JAPAN
30 ウエスト77.0㎝ 股上(前30.5cm, 後42.3cm) レングス78.0cm ワタリ幅36.0cm スソ幅21.0cm
32 ウエスト82.0㎝ 股上(前31.0cm, 後43.0cm) レングス78.0cm ワタリ幅37.0cm スソ幅21.5cm
34 ウエスト87.0㎝ 股上(前31.6cm, 後43.7cm) レングス78.0cm ワタリ幅38.5cm スソ幅22.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。