Workers K&T H MFG Co "Denim Jacket, 13.75 Oz, Right Hand Black Denim, American Cotton 100%, Size 40"
TEE
RIDING HIGH "GOOD -DAYS- SUPPLY, SUNDAY STAR LOOP WHEEL T-SHIRT, MIX GRAY, Size L"
PANT
Workers K&T H MFG Co "Lot 802, Black Jeans OW, Size 32"
CAP
HAVE A GRATEFUL DAY "CORDUROY CAP, SF LOGO, BLACK"
Workers K&T H MFG Co "Denim Jacket, 13.75 Oz, Right Hand Black Denim, American Cotton 100%"
もう一度だけファースタイプのデニムジャケットを作らせてください。苦節、1年半。ついに、針無しシンチが出来上がったからです。
どうして針無しシンチを作りたかったか?それは、Gジャンの上にコートを着るコーディネートをしたいから。でもシンチが針だと裏地に引っかかりそうで怖い。だったら、シンチ取るなり、セカンドタイプにすれば?という話なのですがそこは、「悲しきレプリカ世代」の呪縛で「ファーストはやっぱりシンチでしょう!なら針無しがあるじゃないか!」と。
そこからが大変で、まずこの針無しシンチが既製品ではどうやっても見つからない。壊すの覚悟で実物サンプルを用意し、金具と言えばのボタンワークスさんに作成をお願いしました。
ボタンワークスさんでも試行錯誤が必要で、最初はフチがゆがんだり、折れ曲がり部分の角度が浅かったり。時間はかかりましたが、さすが金属パーツと言えばのボタンワークスさん、最終的にはばっちり。布への噛み込みがハンマーで手打ちな為、どうしてもフレーム部分に若干のゆがみ、傷は入ります。これはこういう物だとご理解ください。
デニム、WORKERSオリジナル、米綿100%の13.75オンス、インディゴ&ブラック。フラップ裏と内ポケットのみ、ヨコ糸を細くした10オンスクラス。レプリカ的意味合いもありますが、厚みを薄くしたかったので内ポケットも10オンスを使っています。セルビッジ(耳)使い、ファーストでおなじみの前立て裏だけでなく、襟、ウェスト裏にも超豪華に使っています。おかげで一着の必要メーターが多い!!でも、ここでも厚み軽減ができるので耳使いを多くしました。
襟型の元ネタはいわゆる末期のファーストではなく213。長方形の型紙で、身頃に取り付けてボタンを閉めると羽襟が水平に近い開きになるのが特徴。
この若干イタリアンカラー的な襟が私は好きなのです。中にボタンダウンシャツのような、角度のついた襟のシャツを着た時も襟の角度が一緒に成らない。
長方形の襟なのでその一辺は耳(セルビッジ)使っています。一着当たりに必要な生地は増えてしまうのですが、デザインでもあり、また、厚みが出がちな襟先を少しでも薄くできるのでこの仕様にしました。
左胸にフラップポケットが一つ。まわりに見えるステッチは裏につけた内ポケットを止めているもの。
たまにはピスネームもつけてみました。
フラップ裏は薄手の10オンス。表地がインディゴ・ブラックともに10オンスはインディゴ。
左身頃側に内ポケット。生地は10オンスのインディゴ生地を裏使い。
前端・腰帯、ここもミミ使い。もともとは「折らなくてよい」とか「厚みが出ないから非力なミシンでも縫える」とか、そういった意味合いだったのでしょうが、今となってはデザインでもあるし、ここでも厚み軽減に役立っています。しつこいですが、一着当たりの必要メーターはどんどん多くなるのでコストはかかります。その分、どんどん定価を高くできるブランドなら良いのですが、WORKERSはそういう訳にもいかないのがつらいところですが、まぁ、良い仕様は多少自分が損してでもやります。
タックリベット、地味な部分ですがオリジナルで作ってます。
今回の一番大変だった針無しバックル。ファーストでも後期中の後期にしか使われなかったらしいもの。当然既製品なんぞ見つからず作るしかない。作るにはオリジナルがどうしても必要ということで、広島の古着屋さんで身頃ボロッボロの一枚を買ってきてバックルだけ取ってボタンワークスさんへ。マニアックな金具と言えばボタンワークスの小菅さん。試行錯誤で時間はかかりましたが、ご覧の通り、出来はばっちり。ただ、構造上、手打ち・ペンチ・ハンマー・ポンチ。フレームが若干ゆがんだり、メッキがはがれるのはご容赦ください。
肝心なストラップの締まり具合は「まぁまぁ」です。これも最初はす〜っと抜けてしまって頭抱えました。ギザギザ部分を削ってとがらせてみたり、ストラップに厚みを出してみたり。何やってもダメ。そこでもう一度オリジナルをよく見ると・・・バックルがつく側ではなく、隙間を通っていく側のストラップ。これが妙に太い。太い物を無理やり通して皺が寄った状態。でも、そうするとある程度しっかり止まります。でも「ある程度」です。取り付け大変、機能性も「そこそこ」だから、セカンドになった時には無くなってしまったのでしょうね。
でも、Gジャンの上にコート着たいななんて時にはこのバックルだったら安心。車のシートも、針では無いのでそうそう気づ付けない「はず」です。
素材 13.75オンス・米綿100%・インディゴデニム
附属 刻印入りタックボタン・リベット、針無しバックル
縫製 総綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
サイズ38 肩幅46.0cm 身幅54.0cm 着丈61.0cm 袖丈59.5cm
サイズ40 肩幅47.0cm 身幅58.0cm 着丈62.0cm 袖丈60.5cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。