Workers K&T H MFG Co "Double Front Jacket, Covert Herringbone Stripe"
コットンヘリンボン。ビンテージのおそらくヨーロッパ物と思われる実物を解体し、糸の太さ、色調、打ち込みを調べて作りました。
経糸(タテ糸)一部に撚り杢糸。白・グレー味がかった黒糸をそれぞれ作り、その糸をよって一本の糸にする。 その撚り杢糸と、縦ストライプには通常の色糸。これを、設計通りに並べ、緯糸(ヨコ)はタテに比べてかなり太い番手 でヘリンボンに織る。13 オンスクラスとかなりがっしりと厚みのある生地。
形、フレンチと言えばでダブルフロントのジャケット。いわゆる「カバーオール」ですが、素材・形でアメリカ的なカバー オールとは全く違った雰囲気に。ボタンはメタルボタン。塗装は強くないので、OW でも一部剥がれて良い雰囲気に。
コーディネート、やはり私は太めのパンツに合わせるのが好きです。トップス、USN Cotton Sweater やゆったりしたニット系。ジャケットのシルエット、中にある程度着こめるようゆったりと作り、袖もひねりは全くないシャツ袖にしています。丸首のニットであれば、アランニットのようなローゲージも合います。首にちょっと巻物をすれば、ニットのチクチクも防げるし、コーディネートのポイントにもなる。
シャツを合わせるのであればリネンシャツがおすすめ。あちらも、ヨーロッパ系の古着がモチーフなので良く似合います。最近の暖冬だと、シャツ・ニット+ このジャ ケット着こんで、首元に巻物、手袋でもしてしまえば、東京以南はほぼカバーできてしまうと思います。
製品はOW済です。
初めて作ったダブルフロントのジャケット。いわゆるカバーオール的な形ですが、表地のヨーロッパ古着でありそうな雰囲気に合わせて。
トップのボタンはしめても、あけても着られる寸法。
裏地は無し。右身頃側に内ポケット。ネームはクラシックな表地の雰囲気に合わせたものを。
ボタンホールもあえて、シャツ穴。
金属ボタン。YKKなのにとっても、ビンテージライク。プレスで出た交差状のギザギザ。ここはさすがにきれいに出ていて、そこに薄い塗装が載っているので一回洗っただけでもご覧のようにはげかかってきています。
袖口にはフロントより一回り小さいボタン。
袖ぐりは折伏せ縫い。1枚物を裏から見ても、ロック目が無い、綺麗な始末を心がけています。ロックがダメというわけではないのです。60年代以降のものをモデルにした場合、あえて使う時もありますし、リネンのトラウザーズのように強度が欲しい時は内またに使います。でも、このジャケットには目指している年代の雰囲気を出すためにも使いたくなかったのです。
素材 13.5オンス・コットン100%・杢ヘリンボン
附属 金属ボタン
縫製 総綿糸
38 肩幅47.0cm 身幅56.0cm 着丈74.0cm 袖丈61.0cm
40 肩幅48.0cm 身幅60.0cm 着丈75.0cm 袖丈62.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。