Workers K&T H MFG Co "Harrington Jacket, Cotton Poly Gabardine Black"
春先のちょっと寒い時、秋冬職場まで車で行くときにちょっと羽織るのに必要なのが腰丈のブルゾン、ジャンパー。
今まで、A-1、タンカース等をモチーフに作ってきましたが今回は「バラクー・・・」違います。ビンテージのインバーティアをモチーフに作ってみました。
パターン自体、そのインバーティアの一枚はあまり着心地が良くない。前肩部分が突っかかる感じがするので、必要なゆとりを出して修正しています。袖は1 枚物のラグラン。袖口はここでも、YANK 風の開きの無いカフス。この仕様、本当によくできていて「袖巾にゆとりは出る、でもしっかり袖口はしまって風は防げる。さらに、ボタンで袖口の寸法調節もできる」。唯一の弱点は開きが無いから袖まくりがしづらい事。でも、アウターであれば袖をまくることは無いので、 今回のブルゾンにこの仕様はほぼパーフェクト。
素材、ブラック・ブラウンはコットンポリエステルの強撚糸を使ったギャバジン。今まで「ポリエステル? NO !!」と言い続けてきた私ですが、とある製品で綿ポリギャバを使ったブルゾンを着てしまい「軽い、皺に成りづらい、風も防ぐが適度に通気性もある!いいじゃん!」となってしまい宗旨変えしました。
裏地、ポリエステルコットン。元ネタのブルゾン(俗にスイングトップ)自体、1930 年代 からあるようですが、60-70 年代のイメージが強いのでポリコットンもありかな?と思い、裏地を選びました。
ハリントンジャケットと言えばの通称「ドッグイヤー」とも呼ばれる襟。立てても、折り返しても、どちらの着方もできる。
襟裏にはリブ。ここがチクチクすると最悪なので、コットン50/ポリエステル50の肌触りが良い物を選びました。
このルック、上にMoonglow Jacketを着ていた時と全く同じ。ジャケットをブルゾンに変えるだけで、ぐっとカジュアルに。
身頃、袖には全面裏地。滑りと強度、イージーケア。もちろん、単価の事も考え、あえて「綿ポリ」を使っています。
左身頃側には縦長の内ポケット。
左右腰にはフラップポケット。ブルゾンと言えばのハンドウォーマー。
フロントファスナーはTALON風のオートマチック。朝日ファスナーでは、私はこの形が一番好きです。引手の質感自体が一番かっちり、緊密にできています。
袖口はBIGYANK風の始末。この始末、とてもうまい作りでアウターにも私はよく転用しています。
袖口巾のゆとりが十分に取れていて、奥にあるボタンでサイズ調節も効く。また、袖丈を直すのもやりやすい。ここに開きをつける仕様もありますが、あれだと直しが非常に面倒なのです。
ハリントンジャケットらしさ満点のアンブレラヨーク。一部に空きがあり、これで通気性を確保!という事らしいですが、どちらかと言えば装飾の意味合いが強いと思います。
素材
表地:6.1オンス 強撚TCギャバ 綿50%/エステル50%
裏地:TCツイル 綿50%/ポリエステル50%
附属 WALDESファスナー
縫製 総スパン糸
38 身幅55.0cm 着丈64.0cm 裄丈86.0cm
40 身幅59.0cm 着丈65.0cm 裄丈87.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。