Workers K&T H MFG Co "Open Collar Shirt, Peacock"
18SSから継続してオープンカラーシャツ。
チェックのインドマドラス、さらにそこにハンドブロックで孔雀をプリントした生地。ハンドプリントなのでにじみ、若干のプリント汚れはあります。お気楽な柄が夏らしさを感じさせてくれます。
デザインは通常胸につけるポケットを右腰に移動。大きさも縦長でiphone8/8 plus/XS が入るように。フラップもつけて、 物が落ちないように。デザインするとき、どうしても「定番」と言われる仕様にとらわれるし、大事にもします。たとえ ばボタンダウンなら胸一つポケットで樽型、素材はオックスが軸。オープンカラーもポケットは左胸にシンプルな樽型一 つ、という定番デザインがあるのですが、あえてそれを「逸脱」する。ポケットの個数は変えず、位置・大きさを変えて 新たな機能性を持たせようという考え方です。
夏場、ショートパンツの上も良いですが、FWP Trousers のような薄手のトラウザーズにも。中のT シャツ、シャツのボ タンを閉じるのであれば機能系インナー。逆に、シャツのボタンを古オープン、羽織る時はWORKERS でいえば3 PLY T、 夏の定番であればヘインズの白T でしょうか。
若かりし頃、夏場、古着のオープンカラーを好きでよく着ていたので2011年に一度作りましたが、当時は全く市民権を得るにいたらず。
その後、明らかに夏場の超高温化もあり、再度この半そでシャツが求められるようになり再登場させました。
ただ、パターンは微調整を繰り返し大きすぎず、でも2010年頃はやりの小さい襟とも違う。中庸な大きさにしています。
実際に着てみるとよくわかります。あまりに襟が大きいと、ガラが悪くなる。かといって小さすぎると収まりが悪い。バランスを取っての大きさ。
第一ボタンの位置も開きすぎず、かといって首が詰まっても見えない。人が着て、着心地に問題が無い。他人が見て、窮屈に見えない、だらしなくも見えない。そういう、機能や見た目を最終的には「寸法」で表現していくのがパターンの面白い部分です。たかがボタン位置と思うなかれ。
ネームは古着のオープンカラーシャツを参考に。それらしいもので。PATIOですからね、懐かしい。20年ぐらい前にそんなドラマがありましたね。
安直ですが、今回のシャツのアイデアがポケット位置。オープンカラーというと、樽型でたばこが入るかな?ぐらいのポケットが胸に一つついているのが定番。 今回も、そんな定番仕様で行こうかと思ったのですが「ポケットの個数は変えず、大きさや位置で新しい機能性を考える」のがWORKERSのやり方。こうすることで、コストは今まで通り、でも新たな機能性を持たせることができるのです。
単純に全部機能を盛り込みました、その分作るのが大変でコストも上がりました・・・はある意味誰でもできるデザインです。そうではなくて、コストとか、仕様に制限のある中で最大限機能を上げる・変える。それこそが意味のある「デザイン」だと思います。 位置を右腰に。
今年は少し大きさを大きく、iphone plus系も入ります。ただ、plusはちょっと重いので生地がだれます。
肩・袖ぐりの巻縫い。生地があまり厚手ではないので、それに合わせて細めの針幅を選んでいます。
淡水貝ボタン。高瀬や白鳥とも違う。柄が若干入りつつ、でも白鳥ほどギラギラしてない。
バックには左右にタック入り。これで、ゆったりとしたシルエットになり、服とTシャツの間を風が通る隙間ができ夏場に涼しく着ることが出来ます。
素材 3.5オンス・コットン100%
附属 淡水貝ボタン
縫製 総スパン糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
15.5 肩幅45.0cm 身幅56.0cm 着丈70.0cm 袖丈23.0cm
16.5 肩幅47.0cm 身幅60.0cm 着丈71.0cm 袖丈23.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。