Workers K&T H MFG Co "Fatigue Shirt, OD, 7 oz Reversed Sateen"
18SS/19SS と続けて展開したFatigue Shirt。19SS ではオールスナップにしましたが、20SS は内ポケット以外糸付けボタンに戻しました。素材を少し薄手な物に変更したかったので、力が強いスナップよりは糸付けボタンがベター。でも、 糸付けではどうしても使い勝手が悪い内ポケットのみスナップに。スナップ自体も変更し、素材の薄さに合わせてかみ合わせの力が少し弱めのものに。
Fatigue Shirt、実際に着ると使い勝手がとても良い。T シャツの上に羽織り春から秋まで。冬も、中にニットやスウェッ トを着て。さらに内ポケットがとても便利。iphone や小さな財布を入れればバッグ無しで出かけられます。
OD 色、18SSは10 オンスクラス、19SS で8オンスと、徐々に薄手のバックサテンにしました。ただこれでも真夏に近 づくと暑い。そこで今回はバックサテンを感じられるぎりぎりの7オンス。
製品はOW済です。
参考にしたオリジナルより少し小さめにした襟。バランスを考えて、でも現代的な小襟にはなりすぎないように。開ければいわゆる「開襟シャツ」、閉じると普通のシャツ襟。
肩・袖ぐりは1/4インチ幅の巻縫い。シャツとしては比較的厚手の生地もラインナップしているので、お互いに巻き込む幅を増やして安全に縫いたいため。本来、巻縫いの幅は生地の厚み、工場の設備、そういう部分で決められるのでデザインではありません。それが現代では「こういう生地の雰囲気だとこれだよね」といったようにデザイン的側面も持っていますが、私はいまだにオールドスクールな人間なので、あくまで「生地種類、求めれる機能と工場設備」の観点から巻縫いの幅は考えています。
左胸ポケットはペン差し付きのフラップポケット。フラップの一部に隙間があり、そこからペンを差し込めます。
袖口の開き。開きが短いのでそれほど上まではまくれませんが、軽くまくる分にはOK。やはり、筒袖よりまくれる開きが合った方が春夏に着るには適しています。
参考にしたUSMCのシャツ、最大の特徴がこの内ポケット。フロントの見返しにまで乗っかる大型ポケット。物を投げ入れることができます。
私自身、2018年の春はこのシャツのオール糸付けボタンバージョンをよく着て出張に行きました。携帯電話をこの内ポケットに投げ入れ、リュックをしょって。
素材がタフなのでリュックをしょうのに最適。オックスのシャツでもリュックはしょえますが、一枚でアウター的に着るシャツとなると、このFatigue Shirtに分があります。
ただ、これだけ深い内ポケットでも、靴紐を閉めなおそうか・・・なんて時には電話が飛び出てきてしまったことがあります。そこで、ポケットをボタンで止めるのですがこの時、糸付けだとどうしてもやりづらい。場所も場所なので。そこで、ボタンをスナップに変えたらどうか・・・が2019年版のFatigue Shirtです。
そして、2020年バージョンはスナップを2019年より、少し力が弱い物に変えました。2019年バージョンのスナップ(いわゆるパーメックスと呼ばれるもの)は、開けるのにかなり力が要る。内ポケットのスナップをしめて、開けるときに、かなり力がかかる。位置的に、「止まっていればよい」ので、それほど頑丈に締まる必要もない。それより、開け閉めがしやすい方が大事なので、スナップの形状を変えたわけです。
このように、毎年自分で着て使ってみてアップデートを重ねているFatigue Shirt。ただ、OSとかソフトのバージョンと同じで、変えたから誰にでも良いという訳でも無いと思います。「最初に作ったクラシックなレプリカっぽいのが好きだったな」とか「やっぱり、アップデートされて使いやすくなった」とか。色々な意見があるのが、服を企画していて面白いと感じる部分です。
素材 7オンス・コットン100%・バックサテン
附属 尿素ボタン・ミシェール
縫製 スパン糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
M 肩幅47.0cm 身幅55.0cm 着丈67.0cm 袖丈61.0cm
L 肩幅48.5cm 身幅60.0cm 着丈69.0cm 袖丈62.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。