Workers K&T H MFG Co "Henley Neck T, Oatmeal"
WORKERS 定番の19番ラフィーを使った6オンスのヘンリーネックTシャツです。
短繊維を混ぜてラフな風合いを出す「ラフィー糸」に。短繊維を混ぜすぎると、毛羽が毛玉になりやすくなる、かといって毛羽の無いストレートな糸ではビンテージっぽいわずかな毛羽のある風合いが出ない。
長繊維綿のいわゆる「良い糸」 にあえて、落ちワタの短繊維をコントロールしながら混ぜたのがラフィー。生地に凹凸も出るので、体にベタっとくっつかない。短繊維が毛細管現象で汗や水分をよく吸う。一枚で着るのに最適な厚みです。Oatmeal はワタそのものの色。綿花の殻も若干残る、古いT シャツで見る色合い。
ヘンリーネックは碇彫刻入りボタン。ブラックは水牛の角(ツノ)、 ホワイトは椰子。生地の持つふんわりとした風合いに合わせて部品も天然のものを使い、作ったボタン。
ヘンリーの良さは、夏場のどうしても単調になる時に少し変化をつけられること。もう一つ、頭を通すときはボタンを開けて着脱ぎがしやすい、ボタンを締めるとしっかり首に沿う。
これも私の好み半分ですが、Tシャツの首回りがあまりにゆるいのが好きではありません。一時、すごくゆるい物が流行りましたが、どうにもだらしなく見えます。何故、ゆるい首回りが流行ったか。もちろん、時代がそういうものを求めていたのもありますが、もう一つ、製造上の理由があります。自分でもTシャツを作るようになってわかりましたが、ネックをきつくしようとすると頭が通らない。ヘンリーはその一つの解決策で、頭を通すためにはボタンを開ける、首に沿わせたい時はボタンを締める。
自分自身「ヘンリーって要するにデザイン、見た目の変化球だよな」と信じ込んでいたのが馬鹿でした。長く定番として残るデザインには必ず、源流には機能的な理由があります。
ヘンリーの首回りは他のTシャツと縫い方が違います。身頃の生地を二つ折りにして扁平縫いでつぶす。扁平縫いの前には空ロック(一枚でのロック)もかけているので、もし扁平縫いがほどけても平ミシンで少し重ね縫いしてあげれば補修も簡単。
開き部分の裏はヘリンボンテープを当てています。
ヤシを削って作ったボタン。ヘンリー、どこか海の雰囲気を感じるので碇刻印を入れています。
裾始末も扁平縫い。表から見るとダブルステッチで、裏はそのステッチの間を糸が渡っている。ジーンズなどのベルトループと同じ縫い方です。
扁平縫いの内部、生地の端の部分。ここも一度、空ロックをかけています。扁平縫いがほどけたとしても、中の断ち端がすぐに出てこない。補修も、扁平縫いと同じ位置を平ミシンでたたけばOKです。
素材 6オンス・コットン100%・19番ラフィー単糸天竺
附属 ランニングキャットネーム/ 刻印入りボタン
縫製 総綿糸
ノンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
洗い後のサイズ
M 肩幅42.0cm 身幅48.5cm 着丈65.0cm 袖丈23.0cm
L 肩幅44.0cm 身幅52.5cm 着丈67.0cm 袖丈23.0cm
XL 肩幅46.0cm 身幅56.5cm 着丈69.0cm 袖丈23.0cm
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。