Workers K&T H MFG Co "Bal Collar Coat, Cotton Gabardine, Black"


Workers K&T H MFG Co "Bal Collar Coat, Cotton Gabardine, Black"
Bal Collar Coat、いわゆる「ステンカラーコート」。一枚袖がレアだ!古い!とか古着業界では言われているようですが、 型紙を作る視点からだと一枚袖は肩傾斜がつけづらいのです。本来のセットインスリーブを展開してラグランにしようとすると「スプリットラグラン」と呼ばれる、袖がサイドネックで割れた形になる。その割れを無くしてしまい、一枚のラ グラン袖にすると、肩傾斜はゆとりとして処理をせざるを得ない。そのゆとりが「一枚袖」の持つ独特のシルエット・雰 囲気、そしてアウターとしてジャケットの上に着るゆとりになっているのだと思います。

パターンは2019 秋冬と同様。 ネック回りがビンテージ同様かなりタイトだった2018秋冬から修正が入っています。

素材はギャバジン、70 番双糸。シャツに使われるブロードが100 番双糸とか、50番単糸。シャンブレーは20番と考えると、いかに細い糸か。これを超高密度に織り撥水加工。コットン100なので皺ができますが、 それがステンカラーの味でもあります。裏地はオリジナルのチェック。バーバ・・ではなく、ブルック・が元ネタ。糸から染めて作っています。

シャツ・ジャケットの上に、何も考えずに「ガバっと」羽織れる。袖裏はキュプラなので引っ掛かりも無い。やっぱり、あると便利なコートです。


ワーカーズ バルカラー ステンカラー コート  通販
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こちら、オリジナルのチェック生地を織っている所。元ネタはバーバリーではなく、古いブルックス。こんな雰囲気の良いチェックがあるのです。

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2019年秋冬から継続して作ったBal Collar Coat。昨年はハリスツイードだけだったので、今年はコットンギャバジンが新色の黒を加えて復活。
襟、簡単そうに見えて展開が難しく、私だけではどうしても皺が消え切らないので、半分解展でおなじみ、長谷川君に量産生地での縫い試験含めて依頼しました。
当然、下にある厚手のツイードはまた別型で、こちらは私と、量産工場で現物を縫い・修正・縫いを繰り返し、綺麗に収まるよう修正しました。

コットンギャバ、生地が超高密度な為、いわゆる「寸法が動かない」生地です。アイロンとか、伸ばしたりで中々自由が効かない。襟の難しさは表と裏で寸法に差が出る事。当然、表襟は裏襟を乗り越えるので大きくなる。また、ステンカラーの襟は、三日月上の台襟部分(ここは首に沿う)と、ブーメラン状の羽襟(ここは返り線から先で、身頃に落ち着いてなじむ)と、相反する形をつなぎ合わせることで、首に沿う vs 身頃に沿うという、違う方向に生地を形づくります。これらの、寸法・形状が、素材や首回りのパターンに合わせて変えないといけないのが苦心したところでした。

色々な実物を見てみると、いわゆる「現行コート専業工場」のそれはある意味綺麗すぎるぐらい綺麗。一方で、ビンテージのバーバリーを見ると、それなりに綺麗にできていますが、まったく、皺ひとつない!という現行品とは違う、どこかユルい仕上がり。私が作るなら・・・当然後者を目指すし、後者しか出来ないというのもあります。前者の「現行コート専業工場」に仕事お願いしてみようかな?と考えたこともあるのですが、あれだと「現行のあれ」にWORKERSのネームがついてるだけになってしまう。

そうではなくて、ビンテージのあの、良くできてるんだけどどこか現行品と違う雰囲気。あれを再現したくて始めたのがWORKERSなので、今回も、試行錯誤は必要でしたが、ご近所の工場さんとああでもない、こっちのほうがいいかと、パターンを変え、芯を変え、トライした襟なのです。

ワーカーズ バルカラー ステンカラー コート  通販
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身頃裏、ギャバジンは別注で作っているチェック生地。ビンテージのブルックス、おそらくバーバリーに別注していたのではないか?という一枚を参考に兵庫県・西脇のTKSさんの親戚のおじさんに織ってもらったチェックです。ポケットは貫通。貫通した先にポケットもあるので物も入る。コートの前を閉じた状態で、ズボンのポケットに触れるための貫通ポケット。

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ギャバジンは撥水加工。生地が織り上がってから撥水性を持つように加工しています。
高密度に織った綿が撥水性を云々・・・と良く言いますが、私自身、ただ高密度に織った生地でここまでの撥水を持つものは見た事がありません。生地は織り上がった後、基本的に「整理加工」と呼ばれる工程があります。 あるものは、毛を焼いたり、ねじれ防止をしたり。その工程で「撥水」の加工をしています。
逆に、それを全くしないのが「キバタ」で、WORKERSでいえばジーンズでおなじみの縮み、ねじれる生地です。

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後ろ中心にベント。かなりゆったり作ったコートなので、ベントが開くことは中々無いのですが、半ばデザイン的に。

MADE IN JAPAN
素材
表地:コットン100%・撥水ギャバジン
裏地:コットン100%・オリジナルチェック
袖裏:キュプラ100%
附属 練りボタン
縫製 スパン糸

36 身幅54.0cm 着丈94.0cm 裄丈86.0cm
38 身幅58.0cm 着丈97.0cm 裄丈86.0cm


Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
型番 Bal Collar Coat
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sorry... sold out
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