Workers K&T H MFG Co "Lt Cruiser Jacket, Beige CL Twill"
17FWで登場したCruiser Jacket。フロントから入れたものを、内ポケット下段から取り出すことが出来る、我ながら画期的アイデア!第二段は、春夏向きに薄手素材で。
ベージュ・オリーブは綿88麻12のサージ(綾織生地)。タテ糸綿、ヨコ糸が綿麻の混紡。4オンス程度で薄めですが、麻が少し入ることで、しゃりっとした手触りとハリがある。パッカリングも盛大に、立体感が出ています。
薄い生地なので裏地は使わず、前身頃裏に表生地を切り替えて使っています。おかげで、Ltなので少しはコストを下げて定価も安く出来るはずが、生地要尺が増えて単価が下がりませんでした。
シャツの上も良いですが、カジュアルな素材、デザインなのでTシャツの上にも。4月登場の1TackTrousersがセットアップですが、ジーンズ、チノ、どんな素材にもあわせやすいジャケットです。
フロントの三日月ポケット+裏地下段のポケットが注目されがちですが、内ポケットは上段もあり。外ポケットもマチ付と大容量。Cruiser Vestをジャケットにというシンプルなアイデアから作りましたが、ジャケットなので丈が長い。それを利用して内ポケット下段の貫通ポケットが機能しました。ベストにこれをつけようとすると、位置が高すぎて使い勝手が悪い。同じ方向性でも、アイテムごとの形状、丈の長さ、身幅のゆったりさ。これらを勘案してポケット配置を決めています。
製品はOW済です。
襟は挟み込みタイプのテーラーカラー。 実は最初に、チンストラップ付のカバーオール風襟でサンプルを作ってみたのですが似合わず。やはり、こちらのテーラー襟で落ち着きました。
襟裏には芯止めステッチあり。一応、立てても着られるよう、トップのホールはあけてボタンもつけていますが、本来は折って着る型紙なので立てた時の収まりはわるいです。
袖ぐりはパイピング+倒し。ベージュ・オリーブの綿麻は特にパッカリングが出やすい生地なので、あらゆる縫い目に立体感あるデコボコが出来ています。
胸ポケットは容量を少しでも増やしたいのでステッチを1本に。単純にステッチデザインの統一性から行くとダブルなのですが、ここは単なる見た目よりも機能を選びました。
フロントの三日月部分。デザイン的な特徴であり、機能はここから物を放り込む大型ポケット。
腰ポケットはフラップ+マチ付ポケット。袖口はいわゆるカバーオールなどと同じ裏見返し。ボタンをあければ少し袖がまくれます。
見返し、上段には貼り付けポケット。これは裏まで貫通していません。
下段のポケットが貫通していて、フロント三日月部分から入れた物を取ることが出来ます。
素材 4オンス・コットン88%リネン12%・ツイル
附属 ナットボタン
縫製 総スパン糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN
サイズ38 肩幅45.0cm 身幅53.0cm 着丈71.0cm 袖丈63.0cm
サイズ40 肩幅46.0cm 身幅57.0cm 着丈73.0cm 袖丈64.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。