Workers K&T H MFG Co "Officer Trousers, 2-Tack, Straight, Black Chambray"
昨年、FWP Trousersでも使った真夏用のシャンブレー。トップ杢という、綿の状態で色を付けて、混ぜて、グレー色を出している素材で、イメージは「ウールのグレートロピカルがコットンだったら」
この2タックワイドはゆったりと、ゆとりがあるので薄い素材で作っても突っ張らない。タイトなシルエットをこの素材では作れません。
Lt Creole Jacketとセットアップ。中に3-PLY-Tを着て、このブラックシャンブレーのセットアップ。夏の出張に最適だな・・・と自分がどうしても着たくて作りました。一度はくと、真夏に10-13オンスは厳しい！かといって、毎日室内で短パンは足首が冷えて体によく無い。そんな時に最適な厚みなのです。
Officer Trousers、18SSの新型は2-Tack Wide Straight。
裾巾22-3センチという太目のシルエット、さらにタックも入れて腰/ ヒップにゆとりを出しています。
ゆとりがあるので着ていて楽、かつ動きやすい。2000年代半ば以降、細身のシルエットがメインだったからか、今見るとこの太さが新鮮です。ストレッチの入っていないWORKERSが使う生地、ゆとりがある方が着ていて楽であることは確か。最近、シャツやジャケットも少しゆとりが欲しいという感覚も出てきました。ただ、昔のように「これが流行り」というのではなく、時と場合に応じて、細身ですっきりしたシルエット。太くてゆったりと、楽なシルエット。分けて使えるよう、両方のシルエットをラインナップしまし
製品はOW済みです。
2-Tack。その名の通り、ウェストに2本のタックが入っています。このタックで横方向に寸法が出て、ゆったりとしたヒップ周りを作ってくれます。
が・・・難しいのがグレーディングなのです。特に小さく成る時。タックがギリギリしか入らない！さらに、袋はタックが無いので、中々複雑なグレーディングになります。
フロントはYZIP。このトラウザーズの着想、もともとは
ビンテージのミリタリータック入りチノショーツ から来ています。このチノショーツについていたRAPIDのファスナーに一番近い雰囲気を持つのがこのYZIP。小さい引き手、虫。すべりの良い金属製。強度はもっと大きいファスナーよりちょっと落ちるのですが、その点は、横方向タックがありゆったりしているのでカバー。
トップボタンは根巻。ホール側の厚みをこの根の部分がカバー。
腰裏上部はジクザグステッチで、フロント見返しから帯先へ一発ロック。とにかく始末がきれい！ここもさすが、我が出身工場ですが、工程数はどうしても普通のジーンズやもっと簡素化したチノパンより多いので時間がかかります。
オリジナルのミリタリーパンツのように「そればっかり、何千本、何万本」と縫うと、こういう仕様もまた、別の意味でやりやすいのですが（人海戦術が効きやすい仕様なので）、100本200本程度だと、通常のジーンズだけとか、極ベーシックなチノパンだけしか縫って無い工場だと順番がわからないで苦戦します。そのあたり、さすがなのですが・・・果たして、あのレディ達が後何年やってくれるのか不安半分、でもその先も考えているようなので楽しみでもあります（本当は私が工場長やりたいのですが）
フロントに入ったタックは下に向かって閉じていません。そのため、ゆったりと、横方向にゆとりが生まれます。
バックも二本のダーツでヒップの丸みを出しています。一本で取るより二本分散したほうが丸みが自然に出ます。
人が着ると良くわかる、尻ぐりが食い込んでいない。でも、また上がすごく深いわけでもなく、ウェストもフィットしている。ダーツ作られた丸みが人のヒップの丸みにうまくあっています。特に弊社モデルは腰のすぐ下の骨が出ています。これもうまくカバーできています。
ある意味「どうでも良い」部分ではあるのですが、ついやりたくなるループ流し込み。ループ端が下だけでも見えないので綺麗、かつ、身頃にループ二枚をカンヌキするので強度も増すと思います。
素材 5オンス・コットン100％・トップ杢シャンブレー
附属 樹脂ボタン/YZIP
縫製 主要部綿糸・一部強度の必要な部分地縫いにスパン糸
MADE IN JAPAN
30 ウエスト78.0�� 股上(前28.5cm,後42.3cm) レングス78.0cm ワタリ幅33.5cm スソ幅22.0cm
32 ウエスト83.0�� 股上(前29.0cm,後43.0cm) レングス78.0cm ワタリ幅35.0cm スソ幅22.0cm
34 ウエスト88.0�� 股上(前29.6,後43.7cm) レングス78.0cm ワタリ幅36.3cm スソ幅22.5cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
