Workers K&T H MFG Co "Creole Jacket, Wool Pattern Tweed"
今年の裏付きジャケット、イメージは「Jelly Roll Mortonが1900年代の初めニューオリンズで着ていたような・・・」なので、Creole Jacket と名付けました。 ちょっとニューオリンズの気候で着るには暑いので、これを着て、シカゴやメンフィスに行っていた・・・と思ってください。
「よりクラシカルなジャケットを」から始まり、フロントは四つボタン。小さなラペル。襟の角も丸みを帯びた。古いジャケットのフロント回りを見てイメージを膨らませました。
裏地も今まではアメリカントラッド的にストライプを使っていましたが、今回はシンプルにブラックの厚手ツイル。袖裏は滑りの良いキュプラで着心地も考えています。
Wool Pattern Tweedは新たに作ったツイード。生地の柄が途中で切り替わり、場所によりヘリンボン・ツイル・オック スと組織が変わる。遠目から見るとただのツイード、近くでよく見ると柄が切り替わっています。USN Cotton Sweater に、またBD・Standard Shirt、ワイドスプレッドといったドレスシャツ系に。クラシカルな スタイルなので、ワークシャツも台襟までボタンをしめてオーバーオールと合わせたり。
パターンツイードの組織(糸の上下の具合)を示した図。
8枚のパターンを使って、一番左はオックス、真ん中が上がって下がるヘリンボン、一番右が右に上がり続ける綾と、3つの組織をつなぎ目無しに作っています。アメリカントラッド好きにはたまらない生地だと思うのですが。
四つボタンなので少し狭いV。小さ目のラペル。襟・ラペルともに先は丸みを帯びる。
襟裏には芯止めのステッチ。寒い時には襟を立てて、一番上のボタンをしめて着ることが出来ます。
胸ポケットはわずかにカーブした箱ポケット。ここもまっすぐの箱ではこの形にはシャープすぎるので、あえての丸み。
今回、初めて身頃裏地に無地コットンの綾織を使いました。それも、いつも定番的に使うコットン裏地よりも少し厚手のしっかりしたものを。ほんのわずかな裏地の厚みの違いでも、雰囲気は変わるのです。
クラシックな形と言えばこれ、チェンジポケット。フラップ裏は厚み軽減の為、裏地で切り替え。
袖口は開き無しで、飾りボタンのみ。お直しに出しても、この始末であれば簡単に補正できます。袖裏はすべりの良いキュプラ。
素材 ウール100%・国産ツイード(岐阜)
縫製 主要部綿糸
MADE IN JAPAN
サイズ36 肩幅43.0cm 身幅50.0cm 着丈69.0cm 袖丈60.0cm
サイズ38 肩幅44.0cm 身幅53.0cm 着丈70.0cm 袖丈60.0cm
サイズ40 肩幅46.0cm 身幅57.0cm 着丈72.0cm 袖丈61.0cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。