Workers K&T H MFG Co"MIL Trousers, Reversed Sateen, OD"
フロントはチノパン、バックはベーカー。ミリタリーウェアの要素を合わせたトラウザーズ。
フロント、一見するとただのチノパンのようですが袋布に工夫があります。表生地を袋布に使っています。
通常、袋布はスレキ・向こう布（表生地）・スレキという3枚で構成されます。
これが、脇を巻き縫いしようとすると厚みになり、ゴリゴリして縫うのも大変、穿いてもちょっと当たって気になります。そこで、向こう布を無くし、表生地で袋布を取ることで、ポケット部分の生地が二枚に。厚みを減らしています。
背面を貼り付けポケットにしたのもやはり厚み問題から。ここを玉縁にすると、袋布が二重、さらに玉縁布と向こう布とやはり厚くなります。そうまでして、薄く仕上げたかったのは素材の厚みから。
素材、 バックサテンはベーカーパンツでおなじみのそれ。オンス自体は8.5オンス程度なのですが、糸が太く厚みがあります。これら、厚みや硬さがある生地で、シルエットはかなりすっきりとしたフィットしたものとなると、仕様を考え薄く作らないと履き心地が悪い。背面にはダーツを入れて、すっきりシルエットでもヒップの丸みは確保しています。ウェストにサイズ調節用のバックル。これは6ポケット系のミリタリーパンツから。ぱっと見た目はシンプルですが、様々なミリタリーパンツの要素を取り入れ、使い勝手の良い一本にまとめています。
製品はOW済です。
さまざまなミリタリートラウザーの仕様をまとまたMIL Trousers。フロントはいわゆるチノパンのそれ。
素材をあえて、ベーカーでおなじみの目が粗いバックサテン。
フロントの細玉コインポケット。機能性は微妙ですが、らしさということで残しました。
フロントボタンは13スターメタルボタン。独特のはげかかったメッキを別注しています。
フロントポケットは斜め切り替え。手の入れやすさは一番。硫化染のサージは生地の厚みがある部分であたりがついています。
フロントはボタンフライ。ヒヨクのホール間に止めカンヌキが入るクラシックな仕様。
このトラウザーで工夫した一つがこの袋布。生地の必要量は増えてしまうのですが、あえて表生地を使っています。
通常、ポケットは
・袋布
・向こう布
・ポケット口見返し
と3パーツで構成されます。（ちなみに、ジーンズの場合、ポケット口見返しは無いのが定番仕様）
袋布の白いスレーキが見えないように、向こう布と見返し布をあてるのです。ただ、当てるということは厚みが増えるということ。そこで、袋布自体を表生地を使うことで厚みを減らそう・・・という試みです。
MIL Trousers、さまざまなミリタリーウェアの仕様を盛り込んだ一つ。ウェストの調整具。これはM-51などの6ポケットでおなじみの仕様。
背面のデザイン、基本はベーカーパンツのそれ。外ポケットは一見厚みが増えるようですが、実は玉縁で中に袋布があるほうが結果、厚みは増えます。すっきり仕上げたかったので、貼り付けポケットで。ただ、身頃にはダーツがあり、通常のベーカーパンツのシルエットとは違います。Workers Officer Trousersで見られるような、ヒップの丸みが出たすっきりしたシルエットです。
素材 8.5オンス・コットン100％・バックサテン
附属 ウェスト調整用バックル/13スターメタルボタン
縫製 総綿糸
MADE IN JAPAN
30 ウエスト84.0�� 股上(前27.0cm,後37.0cm) レングス75.0cm ワタリ幅31.5cm スソ幅18.0cm
32 ウエスト89.0�� 股上(前37.7cm,後37.7cm) レングス75.0cm ワタリ幅32.5cm スソ幅18.5cm
サイズ表
Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。
